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- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309410920
作品紹介・あらすじ
無類の食道楽小島政二郎は、うまい物に身も心も捧げた稀代の食通であった。納屋橋饅頭、麩嘉の笹巻き、名古屋流スキ焼、黄肌の鳥、桐正宗、ももんじ豊田屋といった逸話から、隠れた銘店、名も知れぬ小店の頑固親父のこだわりまで。鏡花、芥川、魯山人…といった文人との食の想い出に到る、味の文壇交友録。
感想・レビュー・書評
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泉鏡花、芥川龍之介、菊池寛など多士済々の文人との食にまつわる交友録が興味深く綴られています。ご本人が甘い物好きだったせいか、お菓子の話が多いですが、お酒に関する話題も豊富です。また、ウナギの話が愉快で、空腹時に本書を読むのはあまりお勧めできません。
河出文庫はこういう隠れた逸品を復刊してくれるのでありがたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「眼中の人」小島政二郎の食べ物エッセイ。小島絶賛の和菓子の鶴屋八幡も鰻の小満津もまだ現存している。ちょくちょく顔を出す大正、昭和の作家たちとの交流が興味深い。育ちのよさが滲み出る嫌味のない文章がいい。
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