M/D 下---マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究 (河出文庫)
- 河出書房新社 (2011年9月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309411064
作品紹介・あらすじ
ジャズの帝王=マイルス・デイヴィスの生涯を論じる東京大学講義はいよいよ熱気を帯びる!下巻はエレクトリック期から沈黙の六年、そして晩年まで。
感想・レビュー・書評
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上巻と同様、楽理の部分はパス。ファッションの件はやはり興味深い。ただマイルスの死については当然ながら自伝にも載っていない部分のため、少しこみ上げる物があった。
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「ミスティフィカシオン」とか、そういうオレオレ用語がすごい気になった。何語?! 下巻は、おそらく著者の意図とは違ってマイルスがどんどん大したことのない奴に見えてきて面白い。けっこう張り子のトラで、ジミヘンとスライになりたくて『ビッチェズ・ブリュー』『アガルタ』『パンゲア』を生み出し、プリンスとマイケルになりたくて後期の一連の作品を生み出した、というのはけっこう実感として納得。ただ、『デコイ』のソロなんか聞くと、そんなに廃人には思えないんだよね。これも録音マジックなの?!
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第4章 電化、磁化、神格化―1966‐1976(アコースティックからエレクトリックへ;さらなる電化/磁化への道程;エレクトリック・マイルスの構造分析;『オン・ザ・コーナー』から引退まで)
第5章 帝王の帰還―復帰‐1991(帝王のいない六年;八〇年代の感傷的な速度;帝王の退場、二〇世紀の終わり)
著者:菊地成孔(1963-、銚子市、ジャズミュージシャン)、大谷能生(1972-、八戸市、評論家) -
なんか、マイルスの死に際を後追いしながら、死ぬまで滑稽で、死ぬまでかっこよかったアンビヴァレントな人生に涙ぐんでしまった。晩年、「死にたくない」といって暴れるなんて、なんてマイルスらしいエピソードだ。
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東大での講義録を元にした濃密に饒舌なマイルス・デイヴィス評論。
菊地&大谷コンビの語り口が好きで読むべき本であって、間違ってもこれでマイルス入門しようなんて軽く考えて読み出すと痛い目を見るよ。 -
2011/10/16 購入
2011/10/30 読了 -
分厚い上下巻を夢中になって一気に読了。まだ買ってないマイルスのアルバム、たくさんあるんだよなぁ。