最後のトリック (河出文庫 ふ 10-1)

著者 :
  • 河出書房新社
2.68
  • (35)
  • (157)
  • (475)
  • (328)
  • (127)
本棚登録 : 3957
感想 : 436
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413181

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ビブリオバトルで優勝したという記事を見て読み始めた。たしかに斬新だしなるほど、と納得できる内容。プレゼン次第では大きな興味を引くことができるのでビブリオバトル向けの作品であることは間違いない。

  • 犯人はあなた、ってどういうことだろう?と思って古本屋で購入。
    超能力やらなんやらかんやらが出てきたのはこういうことだったのかー。
    面白かった。
    でもなんだか後味が悪い(笑)

  • 本の帯に読者全員が犯人。と書いてあったので興味津々で購入。確かに読者全員が関わる展開になる結末だが、やられた感が無いのは強引すぎる流れのせいか?斬新さも感じず終わった。

  • 「最後のトリック」という題名に惹かれて読みましたが、これが最後のトリックって意味かあ、、、と少し期待はずれに思ってしまいました、、
    期待しすぎて読んでしまったので評価は低いですが、発想はすごいと思いました!

  • 帯に書いてあった触れ込みは「読み終わったら『犯人は自分だ』と思う」。
    この煽り文句に「え、それってどういうこと??」と釣られて読んでみたけど、うーん、ちょっとそれは言い過ぎでは??と感じた。笑
    ミステリとしては、次々読みたくなる引っ張りや、どんでん返しがあったりで楽しめるけど、読み終わって「自分が犯人だ…」とまではいかないかなあ。。
    うーん、、やりたいことはわかるのだけど、ちょっと無理がある、という感じの一冊でした。
    ただ、読み終わった後はともかく、読んでいる途中はめちゃめちゃ気になるし楽しかった!

  • 「読者が犯人」という不可能トリックをめぐるミステリー。

    主人公は小説家で、「読者が犯人」トリックをテーマにしたメタな構造になっている。だが、結局この小説そのものがそのトリックを成立させるためだけに書かれたという印象を受けてしまった。
    キーは「書き手が、自分の書いた文章を人に読まれると死ぬ特異体質」という点だが、こんなファンタジー設定がありならトリックも何も無い。たぶんその設定を生かすためにテレパシー研究のくだりをサイドストーリーとして入れているのだろうけれど。
    もっとも自分にとって面白ければ、設定にファンタジーがあろうが納得するのだから、単に合わなかった(あとは、読んだ時の機嫌が悪かったとか)ということだろう。

  • 面白かった…けれど、それは読者の罪になるのかな?殺人犯とは言えないのでは??と少しだけ納得いかず…間接的に人が亡くなったけれど、未必の故意、でもなければ、過失とも言えない…(詳しくないので間違っていたらすみません)そこを気にするのはおかしいのかな…
    唐突なメタ的展開が個人的にあまりすきではないので(急にのめり込んでいた世界を取り上げられた気持ちになる)戸惑ったというのもあるのかもしれません。

  • ストーリーは面白かった。
    トリックに対する期待が大きかった分、
    少し物足りない感じだった。

  • 謎の手紙と超能力という全く別の2つが同時進行していて、最初は関係性が分からなかった。
    「読者が犯人」とはどういう事なのか、予想をつけながら読み進めていたけど、どうせ「犯人と言えなくもない」終わりだと思ってた。
    全然そんなことはなく。「私が犯人だ」と思った、純粋に。すごい。
    関係性の分からなかった2つの事柄も最後には交差して、理解していく過程が楽しかった。
    少しずつ分かっていくというのではなく、最後の怒涛の畳み掛けが、鳥肌でした。
    私が読むのに期間を空けすぎたせいで理解しきれなかった部分もあるため、星3つにした。

  • 自身の書いたものが他者に読まれると健康を害するという被害者の特殊な体質がキーになっているが、ちょっと無理があるような気がする。

    うーん。不完全燃焼。

全436件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1963年、山形県生まれ。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞してデビュー。2011年に短篇「人間の尊厳と八〇〇メートル」で、第64回日本推理作家協会賞を受賞。2014年、『最後のトリック』(『ウルチモ・トルッコ』を改題)がベストセラーとなる。2015年刊『ミステリー・アリーナ』で同年の「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「このミステリーがすごい!」6位、「週刊文春ミステリーベスト10」4位となる。

「2021年 『虚像のアラベスク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深水黎一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×