「最強! 」のニーチェ入門: 幸福になる哲学 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309417776

感想・レビュー・書評

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  • ニーチェの思想をわかりやすく面白く解説

    毎回著者の言葉による説明の
    分かりやすさに驚きを覚えていたが、
    第五章の個人的な体験談を読んで納得

  • ニーチェの哲学は人々に生きる勇気を与えてくれる…。
    道徳観、倫理観はラベリングされた価値にすぎない。

  • 社畜道徳の例えと著者本人の体験が腑に落ちた。

  • ニーチェをここまで分かりやすく、しかも面白く解説している本はないのでは。
    一気読みした。

    一章
    哲学には白哲学と黒哲学がある。
    白哲学は物事の本質を考える。
    黒哲学は現実存在(実存)について考える。
    黒哲学は白哲学を批判するための反逆の学問

    二章
    ありもしない架空の価値観を信じて不幸になっていないか。
    人間は実存であり、生まれながら「生きる意味」はないが、それをそのまま受け止めると「ニヒリズム(虚無主義)」になり、「生の高揚(充実感)」を失う。
    「神は死んだ」宗教、恋愛、仕事、人生のあらゆる絶対的な価値は必ず壊れる

    三章
    「奴隷道徳」とは「嫌なことに文句を言わず受け入れる人が善い」という不自然な価値観
    「架空の価値観」を持ち出して「現実の気持ち」をごまかしていないか。

    四章
    「未来に目指すべき何かがある」という思考方は必ず破綻する。「今、この瞬間」を肯定して生きていくことが大切である。

    まとめ
    ①人間は社会から押し付けられた「架空の価値観」に振り回されて、自分が不幸だと思いがち
    ②そもそも人間は「現実の存在(実存)」であり、意味や価値などない。
    ③だから「押し付けられた価値観」にとらわれて不幸になることはない。
    ④だからといってすべての意味を否定すると「ニヒリズム」になり、「生の高揚感(充実感)」を失う。
    ⑤だからこそ「ニヒリズムな世界」をまるごと受け入れ、「今、この瞬間」を肯定して生きよう。

    過去に囚われず、未来を憂うることはやめよう。
    今、この瞬間を肯定して、生きていこう。

  • 読んだ小説のいくつかでニーチェの言葉が出ていたので、この本を読んでみました。作者の体験を踏まえた熱い語り口や対談形式の軽妙なやりとりが面白かったです。まだ理解できていませんが、実存の考えや向上心について生きる上でのヒントをもらえた感じです。ちょっと世界観が変わった気持ちになりました。読みものとしても非常に良かったです。時々読み返したいと思います。大好き度❤️❤️❤️

  • 飲茶さんの本は「史上最強の哲学入門」を読んで2冊目でしたが、前回と同様にこの本も内容がまとまっていてわかりやすかったです。

    人はこうあるべきとか、人生はこうしておくべきとか、常識に捉われて苦しんでいることってたしかにあるなぁと思いつつ、読み進めていてその常識をニーチェにぶち壊され、気がちょっと楽になりました。

    ただそれと同時に、実は人生には意味がなくて、しかも愛も未来も意味がないという内容に絶望しました。が、そんな形ないものに縛られないで、現実に存在する今を生きて、好きなことに挑戦し続けなさいというメッセージを読み取れた気がします。

    この本を読んで、今を感じて生きるということを見直すチャンスをもらえました。

  • Audibleで聞きました。ラジオを聴くように勉強できたのがよかったです。ニーチェはツァラトゥストラを読んで挫折したことがあったけど、こちらのAudiobookで要点がつかめたことが収穫。黒哲学という言葉も初めて知りました。実存実践が大事だというところが禅哲学にも通じてる。

  • 動画を見たりネットで調べたりしてみたけど、なんとなくわかった気になっていただけで、本当は全然わかってなかったと言うことに気がつかされた。

    ものすごく面白い本だった。

    ニーチェの考え方は、とても極端だけど、真実味がある。
    本当に自分の命、人生を生きているのか、最高させられた。

    哲学とは、白と黒がある。
    白は、本質哲学。
    黒は、実在哲学。

    白哲学は、ものを超える存在、つまり見たり触れたりできないものの事を考えること。
    例えば、「人生の意味とは」、「正義」、「愛」など。

    黒哲学は、現実の存在、つまり実際に存在するものについての哲学。

    現実の気持ちをごまかして生きるのはやめよう。
    社会が決めたラベルは、その時代のものであって、いつか変わるし、そのラベルに縛られないようにしよう。

    今にフォーカスするために、3分間だけマインドフルネスをしよう。

  • タイトル通り非常にわかりやすく一気に読むことが出来た。現代でも分かりやすいような例を出してくれているので、共感することが出来た。

    「最強」とわざわざ付けたのは、作者がニーチェをリスペクトしてるからこそだと思いました。
    (厨二病が反応しそうな名言を数多く残しているので)

  • 哲学知識ゼロで読み始めたが、知識がない人にもわかりやすいようにニーチェの考えを噛み砕いて書いてあるので理解し易かった。また、著者とキャラクターの会話形式で進んでいくのでさくさく読めた。最近、生活の中で漠然とした息苦しさがあったが、読み終えた後はそれがクリアになった。また必ず読み返すと思う。

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著者プロフィール

東北大学大学院修了。会社経営者。哲学や科学などハードルの高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『史上最強の哲学入門』『14歳からの哲学入門』などがある。

「2020年 『「最強!」のニーチェ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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