さよならの儀式 (河出文庫 み 33-1)

著者 :
  • 河出書房新社
3.18
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本棚登録 : 1171
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309419190

感想・レビュー・書評

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  • 著者初読み!

    初読みで選ぶ作品では無かったかもしれないと
    思ってます。

    著者のことをもっと知ってから読んでいれば
    印象は変わったと思います。

    それでも、私にとって新しい世界を
    見せてくれた気がします。
    著者の別作品読みたくなりました。

    • ss512(試)さん
      個人的には、『ソロモンの偽証』オススメです!長いけど。
      個人的には、『ソロモンの偽証』オススメです!長いけど。
      2023/04/13
    • キョーさん
      ss512さん

      コメントありがとうございます!

      オススメありがとうございます。
      気になっているタイトルなので、
      これを機に必ず読みます!
      ss512さん

      コメントありがとうございます!

      オススメありがとうございます。
      気になっているタイトルなので、
      これを機に必ず読みます!
      2023/04/13
  • 宮部みゆきさんの初SF作品集。
    勿論、宮部さんが書くSFなんて、魅力的に決まってるだろうと思っていましたが、予想を裏切らず心を掴まれる作品集でした。
    SFですが、想像するのが大変なディストピアなどでは無かったので読みやすかったです。
    あ、まじか!っとびっくりするような展開があったり、うわぁ嫌な感じだ…となったり。
    疲れ過ぎずに、でもしっかり作り込まれた世界を楽しめました。

  • 宮部さんらしいというか、とても人間臭いSF短編集。ハードなSFを期待すると肩透かしを食う。暗澹とする話ばかりだけれど、嫌いじゃない。登場人物たちが抱える心の闇の描写はさすがです。

  • SF短編集。
    特に印象に残ったものは以下の2つ。
    「母の法律」でのマザー法。実際に存在しそうで、親子の関係性がいろいろあり、こういう発想とかとても好き。
    「戦闘員」の監視カメラが異生物的なものも好きです。少年と初老男性が強力して立ち向かう姿が何とも言えません。これは続きが読みたくなりました。
    久々の宮部さんの作品。事前情報無しで手に取りました。とても楽しみにして期待も大きかったせいもあるのか、今回はちょっと自分には合わないトコがあったのかも。

  • 宮部みゆきのさよならの儀式を読みました。

    宮部みゆきのSF短編集でした。
    8編の短編が収録されていますが、最初の6編はあまりピンときませんでした。
    海神の裔と保安官の明日は面白く読みましたが。

    宮部みゆきはSF短編は不得意なんだろうか、と思ったのでした。

  • 物語を紡ぐことが全く出来ない自分にとって、小説を読む喜びの1つは「なんで?どうしてこんなお話が思いつくんだろう?」という驚き。今回も我らが宮部さんは、多種多様な色合いでのビックリをくれたのでした。ああ〜怖くて切なくって面白い。

    帯には『宮部みゆき、初のSF作品集』ってありますが、そもそも、宮部さんはSFはたくさん書かれてるとは思うのですが…(蒲生邸事件や、クロスファイヤ〜シリーズなど)短編集って意味でかな?

    8つのお話。この世界で生きていて、何十年、何百年も経ったら、起きてるかもしれない?と思うようなことも多くて…怖い怖い。
    初期の頃から読んでいて、宮部さんは『性善説』の作家さんだ!と言い続けているワタシですが、時に残酷でシニカルで、だけど読みやすくって深くって…宮部ワールド全開です。

    ワタシ的には、宮部さんらしく感じる表題作の「さよならの儀式」と、ある映画を思い出した「保安官の明日」が好きでした。でも、どれも面白い、語り口が一級品です。

  • SFっというジャンルです。なんて考えずに読んだ方が良いと思います。
    SF要素の強い作品で、どうも気持ちがついていけずに読み終えてしまう作品がありますが、どうしてかな?ってずっと考えていました。
    そして、今回この作品を読んでわかった事があります。
    SF作品において、共感できないものは、せっかく良いストーリーだったのに、何故?ここで不可思議要素をもってくるの?って思う作品です。
    例えば犯人が分かって、刑事さんが犯行に至った経緯を説明してしている時に、いや、実は脳を宇宙人に支配されていたから起こった事件だった、これもこれも現実ではない〜みたいな。
    あーあーせっかく良いストーリーだったのに、そこで?みたいな。
    次元ループし過ぎて、え?そこ違くない?みたいな。だから、今回の一冊、前面にSFです。みたいな感じで読まない方がよいです。
    普通の作品として読んだ方がしっくりきます。

  • 著者初のSF作品集。SFテイストは作品によりさまざまですが、著者ならではの、読みやすいタッチながら、丹念に人間の業や闇、そして希望を描く作風は変わらず。
    ロボットと人間を描いた表題作や、親と子の関係に切り込んだ「母の法律」が特に印象深かったです。

  •  やっぱり、物足りない。折角のSF設定なのに、宮部みゆき節全開の人物描写から、設定の良さが伝わって来ない。推理小説としては面白いかもしれないが、SF好きには設定によるどんでん返しが弱くて、首を捻る話が多い。

     「母の法律」
     マザー法という超児童保護の法律が施行された世界で、産みの母が、犯罪者だったという話。作者さんも書いているが、この世界にならないことを願う。

     「戦闘員」
     監視社会のカメラが実は、という話。これから始まる戦いは書かないのが宮部流。なかなか良い。

     「わたしとワタシ」
     15歳の自分がタイムスリップして来たという話。うーん、似たような設定を少女漫画で(赤石路代作品だったか)読んだ様な気がするが、宮部みゆきが書くと、振り返りたくない過去になるのか。もし、15歳の私がタイムスリップして来たら、がんばっていれば幸せになれるよ、と教えてあげたい。
     が、タイムパラドックス?15歳の時に経験していないことが起こるのなら、違う世界線ではないのか。

    「さよならの儀式」
     長年使ったロボットを廃棄する時の話。自分がそういう経験をして来なかったからと言って、他人の感情まで否定するのは、私には理解できない。いいじゃない、そういう人がいたって。私には幽霊が信じられないけど、それを信じている人を否定しようとも馬鹿にしようとも思わない。宮部みゆきに深く入り込めない部分の一つ。

     「星に願いを」
     精神生命体の宇宙人に意識の片隅を占拠されて、という話。つまり、夢オチ?それとも、記憶の改竄?占拠された人達の願いを宇宙人が叶えた?うーん。理解に苦しむ。

     「聖痕」
     親殺しの原罪を負った子の話を書いたら、言霊に寄って神になったという話。物書きの究極の望み?あ、主人公は物書きではないか。

     「海神の裔」
     うまい。この、聞き書きの文章、註で入れる設定、読んでいる者の感情を揺り起こす話の進め方。
    現実かと錯覚しそうだ。設定自体は、伊藤計劃のものの借用らしいが、読み終えた後のほっこり感もいい。一番好きかも。

     「保安官の明日」
     レプリカントに、生きていた頃の擬似人格を入れて、シミュレートしている世界の管理者の話。赤とか空白とか黒とか、色で精神性を区別する。うん、これぞSF。ちょっと、ディックっぽくて好き。

     宮部みゆき氏の作品は結構読んだけど、やっぱり時代小説が好きだなと再確認。

  • SFをちまちまと読み始めた。
    まずは大好きな宮部みゆきさんから。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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