夢見る力: 文学と想像力 (河出文庫 ウ 2-10)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461304

感想・レビュー・書評

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  • 今年上半期読んだ本のなかで傑作。『批評』のカテゴリに入るんでしょうが、個人的に沿うてしまって。自分の人生や創作活動においてのプライオリティと、作者のそれとがドかぶりしているらしく、作者の「それ」が何なのかについてどんどん掘り下げていかれるわけで、そうそうそれそれそれなーーーー!!っていう、始終その調子です。
    「それ」が「夢見る力」でありまして、現実から逃避するための創作でなく…というあたりからまずは分かりやすく入っていくのですが、自分が描こうとしているものや追いかけているものが一体なんなのか、あまりにも提示されすぎていけない感じがしたくらいです。ハマっちゃう。
    このころの西洋文学に疎いので原作を知っていればもっと分かっただろうにというところもたくさんありましたが、それはそれで分かりやすく解説されてもいるので大丈夫かと。でもやっぱり知らないと判断はつかないし分かりかねるところはありました。
    ちなみに、日本では芥川だけが取り上げられているのですが、これがまただよね芥川だよね!というストライク具合なのと同時に、芥川に関していえば自分とは全く違う見地からの評価をされていただけに、やっぱり舞い上がってるだけで実は全然違うものを追っかけてるかも、と思えたのがまた良かったです。

    すごく、描きたくなる本。こういうのが自分の中では珠玉です。

  • 2010/1/16図書館で借りる
    2010大学図書館でまた借りる

    面白い。言葉が難しくないので読みやすい。文学の歴史を概観できる。

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著者プロフィール

"コリン・ウィルソン
1931-2013
英国、レスター生まれ。
16歳で経済的事情により学校を離れ、
様々な仕事に就きながら執筆を続ける。
1956年、評論『アウトサイダー』を発表。
これが大きな反響を呼び、作家としての地位を確立。
主な著書に『殺人百科』(61)、『オカルト』(71)など。




"

「2019年 『必須の疑念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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