- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309461304
感想・レビュー・書評
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今年上半期読んだ本のなかで傑作。『批評』のカテゴリに入るんでしょうが、個人的に沿うてしまって。自分の人生や創作活動においてのプライオリティと、作者のそれとがドかぶりしているらしく、作者の「それ」が何なのかについてどんどん掘り下げていかれるわけで、そうそうそれそれそれなーーーー!!っていう、始終その調子です。
「それ」が「夢見る力」でありまして、現実から逃避するための創作でなく…というあたりからまずは分かりやすく入っていくのですが、自分が描こうとしているものや追いかけているものが一体なんなのか、あまりにも提示されすぎていけない感じがしたくらいです。ハマっちゃう。
このころの西洋文学に疎いので原作を知っていればもっと分かっただろうにというところもたくさんありましたが、それはそれで分かりやすく解説されてもいるので大丈夫かと。でもやっぱり知らないと判断はつかないし分かりかねるところはありました。
ちなみに、日本では芥川だけが取り上げられているのですが、これがまただよね芥川だよね!というストライク具合なのと同時に、芥川に関していえば自分とは全く違う見地からの評価をされていただけに、やっぱり舞い上がってるだけで実は全然違うものを追っかけてるかも、と思えたのがまた良かったです。
すごく、描きたくなる本。こういうのが自分の中では珠玉です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/1/16図書館で借りる
2010大学図書館でまた借りる
面白い。言葉が難しくないので読みやすい。文学の歴史を概観できる。