- Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309463360
作品紹介・あらすじ
世界中を魅了し、今なお愛され続けるビートルズ。歴史を変えたバンドは、なぜ分裂したのか。既にメンバーの二人が鬼籍にはいった今、本書は彼ら全員が「公認」した唯一の伝記だ。友人として四人と長くつきあってきた著者だからこそ知りえたビートルズの素顔を、あますことなく伝えた大傑作。
感想・レビュー・書評
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僕のビートルズとの出会いは、小学生の2、3年生の頃。田舎の家で見つけた「Let it be」のアルバムで、とりわけ気に入った「I've got a feeling」を何度も繰り返し再生しながらアルバムの写真を眺め、それぞれどんな人なんだろうと想像しながらその声と音楽に聴き入っていた。
何故かその後ビートルズを聴く事はなく、再会したのは高校生の頃、先輩の家でたまたまその時放送された「ビートルズ・アンソロジー」を観たときだった。途中で小宮悦子がストロベリーフィールズなどを案内するコーナーがインサートされたその時の放送は録画もしていたので、その後「アンソロジー」を何度繰り返し観たことか。
この本をわざわざ買って読もうという人ならきっと、それぞれがビートルズとの出会いを記憶してるのではないだろうか。ビートルズの4人が出会い、世界へ飛び出し、後に別れていく歴史があり、世界中のファンが自分なりのビートルズの物語を自分の中に持ち、想像を膨らませる。
この本はそういう意味で歴史書であり、読んだファンはこの本から新しい歴史解釈を得て、また各々のビートルズストーリーを創り上げていくのだろう。
膨大な関係者達へのインタビューや出来事の記録は1つの真実でもあるが、ビートルズのメンバー本人達の言葉ですら、その時そのメンバーがインタビュアーに語ったその瞬間の真実でしかない。でもそれでいい。これだけ膨大なメンバーや関係者の物語や言葉の1つ1つが、僕の中にまたより一層厚みを増す、僕にとってのビートルズの歴史を創ってくれる。それが僕のビートルズの愛し方だ。
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