本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309467184
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
暴力の存在に打ちのめされ、諦めたかのようにそれを受容するひとと、それに抗うひととの対比の構図が描かれているが、平和な社会なに生きる私には暴力の存在する社会に生きることの苦しさについて深く考えることとなった。ウクライナを持ち出すまでもなく、世界は暴力に溢れている。72
-
アパルトヘイト時代の南アフリカを舞台にしているから、アパルトヘイトの実態を告発し批判する意図ももちろんあるのだろうが、それだけにとどまらず、受け入れられない状況の中でいかに生きるのか、いかに引き裂かれるのか、について問うているのだと思う。なぜ、ガンを告げられ余命いくばくもない主人公が祖国を捨てた娘に残した手紙は、主人公の家に住み着いたホームレスであるファーカイルに託されるのだろうか。新しい世代から拒絶される旧世代の過ち、恥をファーカイルに託しているようにも思う。
全5件中 1 - 5件を表示