独身者の科学 改訂版 (河出文庫 776A)

著者 : 伴田良輔

• 河出書房新社 (1988年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

アロエの葉に割れ目をつくり一晩に6回もそれを行なった古代エチオピアの青年を、あなたは笑えますか?森のキノコ狩りの最中に頬を赤らめたシチリアの少女を笑えますか?笑えないならあなたは「独身者」。妻がいようが夫がいようが正真正銘の独身者。独身者のための正しい愛の傾向と対策を納得のいくバリエーションで手引きする学習参考書。

感想・レビュー・書評

[chokusunaさんの感想 · 2022年12月5日]

おおまかにいえば、セクソロジーの本なんだと思うんだけど、終始、大真面目な顔で冗談を言われ続けたような読後感。よく、巻頭とか賞のあたまに、古今の書物とかから引用されてるけど、「オー！ヨーコ！」(ジョン・レノン)てなんだよ！と思わず吹き出してしまった。金子光晴「人非人伝」は読んでみたく思う。

著者プロフィール

京都生まれ。1986年『独身者の科学』でデビュー。以後、評論活動を主軸としながら、美術家としても従来のジャンルにとらわれない幅広い領域を横断する表現活動を行う。 国内外で写真展多数。女性の身体に焦点をあてた写真集に『鏡の国のおっぱい』(2003)、『BREASTS 乳房抄/写真篇』(2009)、『mamma』（詩人谷川俊太郎と共著）、『HIPS 球体抄』(2012)などがある。

「2019年 『CURVES　柔らかな景色』 で使われていた紹介文から引用しています。」