ロシア (地図で読む世界の歴史)

著者 : ジョン・チャノン ロバート・ハドソン 桃井緑美子

• 河出書房新社 (1999年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kaba2004さんの感想 · 2014年12月18日]

聞き慣れない都市名や地名なども地図で分かりやすかったし、文章もまとめ方がうまくて2000年近い歴史も把握しやすくて良い本だった。

[ヒギリさんの感想 · 2010年5月4日]

フルカラーのロシア史概説。
豊富な地図とページをまたがない入れ方は良い。
でもそれは「地図で読む」と題するからには当然といえば当然のレベル。

著者がふたりいるせいか非常にまとまりがない。
概略のあとにやや詳しい説明が来るという構成が、確認しながら進むのではなく三歩進んで二歩下がるような印象で、無駄な重複の多さに辟易する。

ロシアをテーマにすえた本が、ロシアを中心に語るのは当然にしても、あまりに他の国に対する興味が薄いように感じる。
「おそわれました、やっつけました」ばかりでなぜそうなったのかが見えない。
「するのは進出、されるのは侵略」という見方が透けて見えて気持ち悪い。
「大東亜戦争」を好んで使う人たちの語り口に似ている。

その時々の勢力図を見るのには便利。それ以外は微妙。
知ることを目的として読むには不向きな一冊。

著者プロフィール

ロンドン大学のスラヴ・東欧研究学院の講師を勤め、近年「ソ連における政治・社会とスターリン主義」のテーマでセミナーを主催し、1998年には同名の本を編集・発行した。

「2014年 『ロシア』 で使われていた紹介文から引用しています。」