西瓜糖の日々 (河出海外小説選 29)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309717296

感想・レビュー・書評

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  • 再読。初めて読んだブローティガン。ブローティガンを何冊も読んで久しぶりに読んだら感じ方が少し変わった。詩的で美しい世界。

  • 静かで、感情の希薄な世界。あるがままに受け入れて、波風はたてない。でも、そこから排除されて死んでいく人たちがいる。
    異分子を排除して平和が保たれるのはよくわかる。が、なんとも冷淡な感じも。憎しみすら薄い。
    生きる力も薄そう。個人的には、不健康に思う。こういう世界を嗜好する気持ちはあるけれど、他の人には見せてほいけないものだと思う。

  • 小説の中の西瓜ってやっぱりカリフォルニア産の西瓜のほうなんだろうか。俺は日本産の西瓜のほうが糖度も高くて(その分種も多いけどそれも含めて)、好きだけど。
    詩的なユートピア小説って感じだった。

  • 大人の童話。

    残酷で透明感があり、清々しさと少しの哀しみを感じる話し。

  • この作品は藤本和子の日本語訳のすばらしさに尽きる。彼の描く世界が日本語で見事に再現されてる。幻想の産物を読者の想像力でいかようにも楽しめるように工夫が凝らされている。西瓜という果物から連想される匂い・色・形、そこから想起される読者個々人の経験、作品とそういうものとがあいまって広がってゆく世界で遊んでみませんか。
    さむの読破期間 [1990年1月15日21:57〜翌日16:51]

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著者プロフィール

作家、詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグらビート・ジェネレーションの集うサンフランシスコへ。67年に小説『アメリカの鱒釣り』を刊行、世界的ベストセラーとなる。主な著作に『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』など。風変わりで諧謔に富んだ作風は世界中の若者たちの想像力をかき立てた。84年、ピストル自殺。

「2023年 『ここに素敵なものがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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