図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ (ふくろうの本)

  • 河出書房新社
3.24
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本棚登録 : 155
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309726144

作品紹介・あらすじ

ケルト文化とは何か。ギリシア・ローマと並ぶもうひとつのヨーロッパ文化の源流、ケルト。動物的にうごめくエネルギッシュな文様、変容を繰り返す神話-その独特の世界観。ケルト文化復興に近代人が見たもの。その背後にどのような「力」が働いていたのか。「ケルトの歴史」を通して「ヨーロッパ」を読み解く刺激的論考。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事でケルトを調べたときに買った本。簡単でわかりやすいです。あこがれのケルト。「ケルズの書」欲しい!(←無理!)

  • ※1999.8.30購入@横浜市緑区長津田の書店
     2011.12.11売却済み

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/0000184689

  • graph

  • ダブリンの最新舞台版を見たのをきっかけに。図や写真いっぱいですごく分かりやすい。現代でケルトだと思ってるものは作られたケルトであってもともとの原住民は全然違ったとか

  • 大陸からブリテン島を渡りアイルランドまで拡がるケルトの豊富な写真。解説もしっかりしており、ケルトの歴史について学ぶためのよいテキストだと思います。
    学びだけでなく、渦巻き模様、ケルト十字などの写真がとても美しく、興味深かった。

  • ヨーロッパ文化はキリスト教と古代ギリシア・ローマの二本柱だと云われるが、その土台にはケルト文化が横たわっている。ケルト人は紀元前の鉄器文化の始まりの頃から大陸にいた。ブリテン島とアイルランドの島のケルト、大陸のケルト、それぞれの歴史と美術、信仰と神話、18世紀以降、主にイギリスとフランスはナショナリズムと国威発揚のためケルト文化の復興を図る。ケルト文化の復興の5章立てで、ケルト文化年表、ケルト関係美術館・博物館所在地、参考文献があり、ケルト入門として最適。抽象的で幻想的な装飾品や文様に魅了される。


    ケルト人は紀元前600年頃に古代ギリシア人が、西方ヨーロッパにいる異民族を「ケルトイ」と呼んだことに由来する。小アジアまで拡大していたが、カエサルにより大陸のケルト人たちはローマ化された。ローマ人が人型の神の像を崇拝しているのを知ったケルト人たちは嘲笑したらしい。ケルト人は文字を持たず、記録を残さなかったが、神々もまた形をもたなかった。ローマ化されてから他民族に依頼し、造形化するが、ローマのように写実的ではなく抽象化した。

    それはゲルマン民族の末裔がルネサンスにより、写実主義を再発見し、20世紀になってようやく抽象芸術に至ったことを考えると、我が国の文学・芸術が20世紀の文学・芸術を先取りしていたのと同じ感慨を催す。ケルト文化はキリスト教化されてからも脈々と受け継がれ、ケルト・キリスト教の華である装飾文字が美しい「ケルズの書」は大変興味深い。

  • あまり…

  • 2011/5/6 使用図書

  • 鶴岡先生から貰いました

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著者プロフィール

多摩美術大学教授・同芸術人類学研究所所長。専門はケルト芸術文化とユーロ=アジア装飾デザイン史研究。早稲田大学大学院修了。アイルランド・ダブリン大学留学。処女作『ケルト/装飾的思考』でケルト文化・芸術理解の火付け役に。著書に『装飾する魂』『ジョイスとケルト世界』『図説 ケルトの歴史』『京都異国遺産』『阿修羅のジュエリー』『すぐわかるヨーロッパの装飾文様』など多数。映画『地球交響曲第一番』でアイルランドの歌姫エンヤと共演。火曜日生まれ。

「2019年 『鶴岡真弓対談集 ケルトの魂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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