- Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309728971
感想・レビュー・書評
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231128*読了
1937年から1965年までの文学がぎゅっと詰まった一冊。
魚の気持ちになったり、腕をとったり、突飛なものもあれば、戦時中、戦後の場面を描いたものもあり、多種多様。
太宰治、川端康成といった超有名な小説家の作品もあり、日本文学全集にその人の名前で一巻になっている方の作品もあり、はたまた名前を知らなかった作家さんの作品もあり。アラカルトの楽しさ。選び方の妙。
約30年をかけて少しずつ変わっていった時代を味わえる、本当に濃密な本だと思う。
女性の作品が少ないのは時代なのかなぁ。
日本文学全集自体、女性作家さんの巻が少ないのもある。
男性が書いていても、女性主人公の話に惹かれてしまうこところがあります。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055915
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戦中戦後当たりの大御所たちの短編集
里見淳
安岡章太郎
坂口安吾
太宰治
井上ひさし
井伏鱒二
吉行淳之介
小林秀雄
安部公房
川端康成
三島由紀夫
井上ひさしの「父と暮らせば」三島由紀夫の「孔雀」
が気に入ったかと -
明治から現代までの作家の名品を、作品の時代背景順に収める『近現代作家集』。Ⅱ巻には昭和初期から戦後までを扱った20篇を集成。安岡章太郎、井上ひさし、安部公房、上野英信など。
月報:加藤典洋・斎藤美奈子
帯装画:シシ・ヤマザキ
ぼくがこれを選んだ理由 池澤夏樹
これはもう現代に属する。終戦の年に生まれたぼくから一つだけ前の世代。戦後文学というものを構築した安岡章太郎、安部公房など二十数名の作家群。この人たちの書いたものを読んでぼくらは共感しまた反発しながら自分の時代の文学を作り上げた。懐かしいだけでなく、新たな驚きが多々ある。