一冊でわかるトルコ史 (世界と日本がわかる 国ぐにの歴史)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309811109

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  • ○アララト山。トルコ東部。イランとの国境付近。
    ○ヒッタイトの遺跡。ハットゥシャ。
    ○トロイアの遺跡。
    ○カッパドキア。キノコ形の岩石。
    ○ナスレッディン・ホジャ。13世紀。イスラム教の先生。とんち話。
    ○ヤール=ギュレシ。トルコ相撲。14世紀オスマン帝国に起源。
    ○ハレム。王妃・幼少の王子王女の生活の場。去勢された黒人の宦官。
    ○北方戦争でピョートル1に敗れたスウェーデンのカール12世は、オスマン帝国に亡命。オスマン帝国は北方戦争に参戦して、ピョートル1に勝利。
    ○トルコ・コーヒー。粉が底に沈むのを待ち、上澄みを飲む。
    ○WW2。中立を守っていたが、ヤルタ会談(1945)で「参戦すれば国連の原加盟国にしてやる」と言われ、連合国側で参戦。
    ○クルド人。イラクのクウェート侵攻(1990)で、イラクに住んでいたクルド人がトルコへ流入。
    ○エルドアン。政治家。イスタンブル下町育ち。庶民の味方。イランの核開発は「平和利用」だとして支持。ロシアや中国から兵器を購入。アメリカとも友好関係を維持しようとする。

  • 1.本を読む前の問い
    ■何を学びたいのか?
    建国100周年の節目をきっかけに親日と言われるものの、そんなに親しみのないトルコの歴史の外観を知りたい。

    ■それを学んで自分はどうなりたいのか?
    歴史を辿ってわかる一般法則や再現性のある出来事について理解を深めたい。

    読んだ後の問い
    ■この本の問題提起は何か?
    トルコに興味がある人に向け、わかりやすく歴史の外観を示すのにはどのような本が適しているのか。

    ■問題提起に対する解決策は何か?
    トルコのおこりから今に至る歴史の外観を適切なボリュームと平易な文章で示すこと。

    ■自分の理解を3つに絞ると何か?
    ・世俗権威と宗教権威の分離/統一
    ・世襲化した権力の継承にかかる内輪揉め、宦官による権力実態の掌握
    ・国民国家のおこりと、王権の弱体化による共和制への移行
    これらがアジアや欧州諸国で見られたような出来事と類似する構造から起こり、再現性があると感じられた点。

    ■本を振り返って、面白かった箇所はどこか(へ
    ぇーって思ったこと)
    クルド人問題、日本でも埼玉県の一部でニュースになっており、歴史を紐解いてどのように現代のクルド人問題に至ったのかを知りたくなった。

  • トルコの歴史が簡単にまとめられている。トルコ旅行前に一読。序盤は起こったことが淡々と述べられているだけであんまり面白くない。後半のケマルアタテュルクらへんは読んでおくと現在のトルコがどうできたかがわかって良い。

  • NDC226.6
    トルコとはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに。コラム「そのころ、日本では?」も便利。

    内容説明
    教科書よりもわかりやすい広大な領土を誇ったトルコの歴史。

    目次
    1 トルコ誕生以前
    2 オスマン帝国の成立
    3 拡大するオスマン帝国
    4 スレイマン大帝の時代
    5 オスマン帝国最盛期
    6 タンジマートの時代
    7 トルコ共和国の成立
    8 現代のトルコ

    著者等紹介
    関眞興[セキシンコウ]
    1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史科講師を経て著述家

  • 予備校講師の著作だからか、情報の羅列になっているおりすんなりと頭に入ってこない部分もあった。
    オスマン帝国は君主が強力な権限を持っていながら、簡単に退位させられたり暗殺されたりするのは驚き。それでいて王朝交代はしておらず万世一系を維持。不思議だ。

  • トルコ史が分かりやすく学べる一冊。

  • メフメト2世:兄弟殺しの始まり
    セリム1世:冷酷王
    スレイマン1世:壮麗王、立法王(カーヌーニー)
    アフメト1世、ムスタファ1世:兄弟殺しの終わり

  • 非常に簡略なトルコ(民族)の通史。

    殆ど政治史に的を絞って、淡々と通史を記述している。
    オスマントルコ及びトルコ共和国の歴史の一通りの流れ、というか重要な人物と政治制度くらいはある程度網羅されている。
    元がそういうコンセプトなのであろうが、それ以上でもそれ以下でもない。

    難点はいくつかあり、国際情勢への言及が少ないため近現代に近づくほどに「なぜ?」が分かりづらくなる。サファヴィー朝との関係なんて、ただ延々戦っていただけという風にしか読み取れないが、本当だろうか。
    また、トルコという国を理解するために一歩踏み込んだ分析というものが乏しい。例えば、オスマントルコがあの時期にビザンツ帝国を飲み込み東欧諸国を脅かすほど強勢となった要因や、逆に17~18世紀以降すっかり停滞し欧州に逆転されていく要因とか、いつまで経っても近代化(欧州化?)が上手くいかない理由など、何が良くて何が駄目だったか(と思われるか?)の記述が非常に少ない。個人的にはこの辺の著者の一歩踏み込んだ見解が歴史関係の本の一番面白い部分だと思うので、残念な部分。
    また、平易で簡略な文章を心掛けた結果、簡略化しすぎて意味がつかみづらい文章が散見されるのもつらいところ。

    初学者向けにも拘わらず、初学者にとってほど、面白みが感じられないし分かりづらい本になってしまっている気がする。

  • 227-S
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著者プロフィール

1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史科講師を経て著述家。『30の戦いからよむ世界史』『キリスト教からよむ世界史』『「お金」で読み解く世界史』など著書多数。

「2023年 『一冊でわかる東欧史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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