勝海舟 (人物文庫 む 3-23)

著者 :
  • 学陽書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313751828

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる偉人伝。維新後の話はほんの僅か。ちょっと美化して書きすぎてるんじゃないかなぁ。歴史の流れは深く描かれてなくて浅い感じ。誤字も結構あった。

  • ≪作品紹介≫
    貧しい御家人・勝小吉の長子として生まれ、少年時代は剣術と学問の修業に励んだ勝麟太郎(海舟)。しかし時代状況は彼に実力を発揮すべき場所を与えてゆく。幕府海軍の育成に尽力する一方、坂本龍馬らをも育て、やがて咸臨丸での渡米、開国、大政奉還から江戸無血開城へ…。明治維新を推進した幕臣の波瀾の生涯を描く長編小説。

    ≪感想≫
    勝麟太郎が幕末で日本に果たした役割がよくわかる。階級制度の厳しい武家社会で、づけづけとものを言うのは勇気がいることだと思うが、幕末の人物で名前を残した人たちは、海舟に限らず、みな同様に感じる。それだけ、説得力があるので、上司も聞かざるを得ないのだろう。そのあたりは大いに見習うべき。

  • ■読むキッカケ
    お恥ずかしながら、NHK大河ドラマ『龍馬伝』の「勝 麟太郎」(4月18日放映分)を見たときに、「ありゃ?龍馬より勝海舟のほうがかっこよくないかい???」なんて思って興味を持ったわけです。武田鉄矢氏がうまかったからかもしれないがのー。
    それと、家にたまたまあったのが、村上元三版の勝海舟なのでそれに手をつけたというわけです。

    ■現在読んでいる部分までの感想
    17歳の麟太郎が赤貧生活の中でも本が読みたくて読みたくてしょうがなくて、立ち読みのために書店に通い詰めてます。
    立ち読みをやめて!という店主に対して「けちくさいなー」という言葉を吐くのだけれど、今この時代にこういう発言をしてる人を見たら多分ひく人多そう。このエピソードを表現できるのも、後の麟太郎の姿が分かっている本だからこそ言えることでしょうね。
    でも、このエピソード以外で披露される麟太郎の遠慮のない物言いは、江戸っ子の我が父と同じで私は嫌な感じはしない。

    ■村上版勝海舟とは(2010年5月6日)
    ひたすらかっこいい!若き頃の苦労を苦労とも思わずひたすらに努力し、欠点を補う熱き心を持ち、未来を見つめ続けた人という印象。さらに、離れていても家族のことを気にかけるやさしさをも持つっていう「できすぎじゃないの!」とほれぼれしてしまうほどの人物像になっている。

    力点を置いているのが幕末動乱期ではなく、勝が動乱期に活躍する前に影響を与えた人々とのかかわりを中心に描かれているからかもしれません。本宮ひろ志で言えば「俺の空」的なものと勝手に決定。

    他の本ではどう描かれているのかがすごく楽しみ。

    ■つぎに続くのは
    津本陽版勝海舟へと進みます。

  • 昔の人の勉強はすさまじい。
    勝海舟だと坂本竜馬に会ったあとの話が有名だが、ものすごい勉強している。

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著者プロフィール

明治43年生まれ。第12回直木賞受賞。「佐々木小次郎」で流行作家になる。

「2008年 『次郎長三国志(上)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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