友がみな我よりえらく見える日は

著者 :
  • 学陽書房
3.62
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本棚登録 : 51
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313813021

作品紹介・あらすじ

15の不幸、15の希望。都会の雑踏から拾い上げた、ノンフィクション・コラム。アメリカン・コラム・テイストで綴る、都会の15の物語。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと心に留まるようなエピソードを集めた本。ときどき、そんな思いにさせられるあのフレーズがタイトルになっているのにひかれて読んでみた。みんな大変なのに何とかかんとか生きているんだなあと思いつつ、自分はこれほど大変じゃないとか気の毒じゃないとか思ってしまいそう……。そんな思いで元気になったり頑張ろうとか思っちゃうのってよくないと思うんだけど、そう思ってしまいそう。
    「友がみな~」というのは知ってのとおり石川啄木の詩歌だけど、「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ」っていうことを初めて知った。なーんだ、仲のいい妻がいるんなら、友がえらくなったってどってことないじゃん!

  • 一人で生きている人たちの物語。さびしくはあり、でも一人を望む気持ちもあり。

  • 同情、優越感、安心、不安、焦燥、自己嫌悪。
    正直、これを読んで自分は何を感じるべきなのか、著者はなにを感じてほしいのか、わからなくて悩んみました。
    でも、きっとこう感じてほしいという狙いはないんでしょうね。
    あくまでも「こんな人がいる」というドキュメンタリーであって、感じることは人によって違って当然なのだと思います。
    ただ、こういう本は苦手だな、と思いました。
    自分自身、他人に踏み込んでいくことが苦手だからでしょうね。

  • あおさん

    「人は自分でつちかってきたやり方によってのみ、困難な時の自分を支えることができる。」

    資料ID:W0094806
    請求記号:916||U 36
    配架場所:1F電動書架C

  • 3.7

  • 暗い本だな~と思いながら読んでるうちに
    引き込まれて、一気に読んだ
    不思議な魅力がある
    ただ、この本を読んでも
    「我よりえらく見える日」を癒してはくれない
    4.4点

  • 新聞に紹介されていた。読んで少しせつなくなった。

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著者プロフィール

1949年、神奈川県横浜市生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。エッセイスト、コラムニスト。記録映画制作会社勤務のかたわら、雑誌「思想の科学」の編集委員として執筆活動をはじめる。その後、市井の人々を丹念に取材し、生き方をつづったノンフィクション・コラム『友がみな我よりえらく見える日は』がベストセラーとなる。他の著書に思想エッセイ『「普通の人」の哲学』『上野千鶴子なんかこわくない』『君たちはどう生きるかの哲学』、ノンフィクション・コラム『喜びは悲しみのあとに』『雨にぬれても』『胸の中にて鳴る音あり』『にじんだ星をかぞえて』『こころが折れそうになったとき』『こころ傷んでたえがたき日に』などがある。

「2021年 『晴れた日にかなしみの一つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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