思想の黄昏

  • 紀伊國屋書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314006002

作品紹介・あらすじ

祖国ルーマニアを去り、パリに移り住んで三年。のちに、フランス語による呪詛と冷笑の著作で「暗黒のエッセイスト」の名を馳せることになるシオランの、これは母国語で書いた最後の一冊である。「熱狂的なリリシズム」にとらわれていたという当時の彼ならではの、屈折した詩的文体の妙味を存分に味わえる。

感想・レビュー・書評

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  • この本が好きだ、と言うことにためらいを感じるが、好きなものは好きだ。(何より装丁が良い)
    基本的に心痛を誘うものが多いが、「太陽に痛めつけられた花々が顔うなだれ、光の差さぬ方向に花びらを開いている世界、私が住んでみたいと思っているのはそんな世界だ」と、大仰すぎて爆笑を誘うものも含まれているのが魅力的である。

  • 「つらい死にたい」というだけの内容なのに、こんなにも格好良く面白いものが書けてしまうなんてシオランは天才かと思った。その才能が素直に羨ましい。

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