モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314009324

作品紹介・あらすじ

言葉や態度によって相手の心を傷つける精神的な暴力=モラル・ハラスメント。この「見えない暴力」が職場において日常的に行われれば、逃げ場を失った被害者が深刻なダメージを受けるのはもちろんのこと、会社組織自体も多大な損失をこうむり、知らず知らずのうちに危機的状況に陥っていくという。どんな社員が狙われやすいのか?どのような職場環境ではびこるのか?経営者や管理職は何をすればよいのか?自分の身を守るにはどうしたらよいのか?不当なリストラや組織ぐるみの不祥事があとをたたず、いたるところでモラルの低下が叫ばれている昨今、すべての働く人にとって必読の書である。

感想・レビュー・書評

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  • #2787―17―82

  • この本が出版されて8年、「モラハラ」と気付かずに苦しんでいる人もまだまだ多いだろう。なぜ、この職場では、または彼/彼女と接するときだけ、こんなに辛い思いをするんだろうと感じる人にぜひすすめたい。加害者だけが悪いのか、事実はどうなのかなどと微妙な問題であるが、筆を尽くし多数の事例や考えられる原因、解決法が説明されている。

  • 職場の雰囲気が悪い、何となくモヤモヤする違和感。当事者でも自覚することが難しい言われる『モラル・ハラスメント』に気付いていないだけかもしれない。多かれ少なかれ組織に属する以上避けて通れないのではないだろうか。深刻な問題。

  • 狙ったのと違った。。。

  • 棚番:E03-06

  • モラル・ハラスメントの会社版。
    いじめまでじゃないけど、何か人間関係がおかしくなった。
    あの人の態度が急に変わった、私が何かしたせいかもしれない、もっと仕事を頑張ったら認めて貰え人間関係も変わるかも。
    そんな陥りやすい状況が、よくわかります。

  • 約500ページの大冊であるが、一般向けに書かれているためか、あっという間に読める。訳文も割りとこなれている。他の書評ではフランスと日本は制度が違うと言う意見もあるが、中身自体は洋の東西でも変わりないと思う。それは本書でも述べられているように米国型の成果主義がどこの国でも見られるようになり、コミュニケーション不全が職場をおおっているのが一つの要因でもあるのだろう。「職場におけるモラル・ハラスメントとは、不当な行為(身振り、言葉、態度、行動)を繰り返し、あるいは計画的に行うことによって、ある人の尊厳を傷つけ、心身に損傷を与え、その人の雇用を危険にさらすことである。また、そういったことを通じて職場全体の雰囲気を悪化させることである」と定義。ハラスメントは労災でもリスクの高い要因として認められるようになっているが、ハラスメントによる精神障害の臨床的な特徴を述べられた本が少なく、そういった意味ではこの本は有益と思われる。

  • 訳者まえがきに「前著読んでたら第4部から読んでもええですよ」と書いてあったのでお言葉に甘えた。しかも流し読み。
    こういった類の本を続けて読むとしんどいですな。ふう。

  • 個人でできることは専門家に相談するぐらいで、とても限られている。会社、社会による対応が必要、という話。フランスの話ですが、ダイバーシティもこういうところから出てきた考え方なのかしら。

  • 2000年の本だった。最近の本だ。これは会社内でのいじめ被害の実態を書いた本。前作があって、これはその拡張版のような感じだった。前作がベストセラーになり、本の名前のモラルハラスメントという言葉を社会に定着させたという。
    どこの国にもいじめがあるというのがわかった。著者はフランス人なので、中に出てくる実例のほとんどがフランスの話だった。原発被害とか、公害などの話より、こういうほうが身近な話なので、たくさんの実例だけ読んでいても身につまされるものがあり、読んでいるこっちまで、昔のあれはいじめだったのではないかなどと考え込んでしまった。
    なんとも後味の悪い本だが、これが現実なのだ。ただ、言葉が社会的に定着すると、それが法律になりやすくなるというのも初めて知った。言葉というのは恐ろしいものだ。面白かったが、延々と同じ事の繰り返しで読むのが結構だるかった。

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