- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314009744
作品紹介・あらすじ
英語は苦手、性格は気弱、勤務先は難しい患者が集まる州立病院…在米17年、もがきながらも大真面目に考えたアメリカのこと、日本のこと。
感想・レビュー・書評
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著者は精神科医、精神分析家。アメリカで分析家の資格をとっておられる。かのカーンバーグがいたメニンガー・クリニックで働いていたとのこと。
本書は雑誌に連載されたエッセイ。とても読みやすい。
精神分析家だけれども、精神分析特有の専門用語は出てこない。
怒り、父親、母親について書かれているのを見ると、びっくりするぐらい稚拙。欧米の個人主義、日本の集団帰属主義。グレートマザーで説明すれば3行で終わるような話を、自分の感覚から出発して理論構成していく。そこがいい。
精神分析家になるトレーニングも書かれてあり、興味深かった。
頼藤和寛先生のエッセイは癖があって読みにくかったが、著者の本は柔らかい。心理療法の関係者だけでなく、読み物として面白いので一読をすすめる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者のアメリカでの経験談が語られている。参考程度に読むのであれば面白いと思う。
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見た目のおどおど加減と発言のラディカルさのギャップにいつもこちらがどきどきする岡野先生のアメリカ滞在記。
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精神科医の本音?精神科医になりたい、と思う人は読んでみるといいかも。美化されすぎてもいないし、汚すぎるわけでもないし、良い参考になるんじゃないかな。俺も精神科医に憧れた時期があったんで(笑)今はもう違うんだけど。