- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314009829
作品紹介・あらすじ
デザイナーは「デザインの種」をどのように切り出してくるのか?点・線・面・立体…それらはデザインによって形と意味が多様に変化する。第一線で活躍するグラフィックデザイナーが、絵画や写真、ポスターやイラストなどを使い、その手法・見方を一挙公開。この一冊で、あなたのものの見方が変わる、目からウロコのデザイン・エッセイ。図版約400点収録。
感想・レビュー・書評
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( ..)φメモメモ
縦ストライプは室町時代中期、海外貿易によってもたらされた。これらの輸入品を「島物」と呼び、そのなかに縦ストライプがあった。
ここから「縞(しま)」という言葉が生まれた。
「縞」はもともと縦ストライプのことだった。
新鮮な模様は一気にはやったが、外国産のものは許せない、との室町幕府のお達しによって、身分の低い人しか身につけられないようになっていった。
18世紀になって、徳川幕府が享保の改革で推し進めた奢侈禁止令は、江戸町人たちの反発を招き、縦ストライプが「粋」という名のもとに大流行した。 -
2005-08-00
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デザインを学んでいない私のような者にとっては拾い読みするだけで面白い。ヒッチコックの「ロープ」での動線と疑惑の関係、暗号やメッセージ、建築物のルールなど視覚が捉えるデザインの理屈を広く解説。
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多様な雑学満載で、デザインに興味のない人間でも楽しく読める。ただ、作者が「~だという。」と書いている内容のいくつかは、「~だという説もある。」と書くべきではないか?と思った。
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デザインの基本となる手法や考え方が、とてもわかりやすい分類によってひとつひとつ説明されています。
反転とか置き換えとか、昔からいろいろなデザイン手法が試されてきたことを知るのはとてもおもしろいです。
カラー図版がたくさんあり、文章も読みやすく、この値段とボリュームならお得とは思いますが、2005年4月発行・・・もう少し新しい本だったら買ったかも。 -
とにかく、装丁が独特。思わずジャケ買いしてしまいました。
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アート本です。面白いのは、「アートな思考」を組み立てる「道具箱」のご開帳だからです。著者はグラフィックデザイナー。デザイナーは「デザインの種」を構成するのが仕事。この「種」を見つけるのは、独自な「見方」。「アナロジー」にこだわります。「見立て」ですね。水平線写真マニアという変わった嗜好や、「透明」「覆う・包む」「反転する」などのキーワードで連想をふくらませます。世の中が複雑になりすぎたこの時代に、見えないものを「見せたい」という野心が根底にある冒険心豊かなデザイン・エッセイです。収録された約400点の図版が魅力です。