- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314010474
感想・レビュー・書評
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良い本です。人間の認知がいかにいい加減で、適当か…でもいいんです!それさえ、ちゃーんと認識しておけば。
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「本当に知っているということは、知っていることを知っていると知り、知らないことを知らないと知ることにある」孔子
自分の知識を歪んでいるということをまざまざと感じた本でした。
コンコルドの誤謬
(mistake of concord)
すでに投資しているときに、正しい判断ができずに辞められない
長い付き合いになるほど、損失回避をせず正しい判断をしたいと思いました
また現状維持バイヤスや、後知恵など自分を守るためにたくさんの心理的なガードをしていると、思うと自分の気持ちにいつも冷静でいたいと思いました! -
副題は "はじめての行動経済学" となっている。通常の経済学は、人は経済合理性に基づいた行動をすることを前提として構築されているが、人はそんなに合理的な生き物ではない。当たらない宝くじを買うし、博打で稼いだお金は散在しちゃったりする。例えば同じ一万円でも、仕事で稼いだお金の方が価値が高いと考えてしまうのが人というものなのだ。得られる一万円と失う一万円では、失う方が影響が大きいと感じる側面もある。
論理的ではなく、実質的な人の判断に着目した経済理論が行動経済学で、本書はその入門書に位置づけられる。分かりやすい数多くの例題から成り立っていて、疑似経験的に多くの人がどのように判断するのかを知ることができる。例えばこんな感じだ。
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A の箱には、10 個につき 1 個のアタリが入っている。
B の箱には、100 個につき 8 個のアタリが入っている。
さて、どちらを選びますか?
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確率的には A が正解だが、A の箱にはアタリは 1 個しなかい。8 個のアタリがある方が自分にもチャンスがあるように感じてしまうのが、人の性というものなのだ。
いろんなところに活かせそうな匂いのする行動経済学に、魅力を感じずにはいられない。 -
勘定”ではなく感情が,経済だけでなく社会の中で重要な役割を果たすことがわかりやすく書いてあります。
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
行動経済学の導入。神経経済学(?)も含む。
アンケート結果に疑問を感じるものもあるが、参考になる。
1#日常の中の非合理
2#自分自身を知れ
3#判断するのは感情か理性か -
10万円を惜しげもなく使ったり、たったの100円であれやこれやと悩んだり、なんとなく不合理でおかしな気がしつつも、なんとなく感情にまかせて流してしまうことを、はっきりと分析して明快に示してくれる。
散りばめられたクイズも面白く、感情のワナに見事に引っかかりながら、ああこうやって自分は引っかかったのね、と身にしみて納得できる。
これを読んで、納得してもなお、自分の経済行動は感情に動かされるんだろうなあ、と思う。 -
タイトルに惹かれましたが、実際読んでみると『経済が動く』というより「個々人が選択をしがち」、『感情』というより「っぽい(感覚)」「のような気がする(直感)」のほうが正確かと。
引っかけ問題にほとんど引っかかることができなかった私は、ちょっと変わっているのだろうか・・と思ったが、おそらく自分の中での価値観的な決めや軸が強い人(や私のような貧乏な人)は、お金をセーブしたい気持ちが強く、もともとお金と心が望むものを厳密に照らす癖がついているため、選択が防衛的なのだろう。
何かにスイッチが入ったようなふわふわした気分に踊らされて、トクするほうを選ぼうなどと楽しんでしまう瞬間は、ドーパミンでも出ているのかとても楽しく興奮する瞬間だが、そういう時が選択するには最も危ないということは改めてよくわかった。
懲りずに「世界は〜」の方も読んでもっと共感したい。 -
こういう理屈なんだとは理解できる。ただし、例としてあげられていることが自分にはよく分からないものも多い。ただ、自分はこうじゃないと思って終わりではなく。人はこうなんだと知っておくことが大事。
選択肢が多いほど混乱する。
3つあると真ん中を選ぶ。
自分の物になると値が上がる。
ピークエンドの法則、終わりの印象が重要。