清和源氏 (教育社歴史新書 日本史 39)

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784315401905

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  • 清和源氏と言えば源頼朝が有名であるが、こちらは頼信流(河内源氏)である。頼信は経基の孫である。父は経基の嫡男の満仲である。頼信の子が前九年の役を戦った頼義であり、その息子が八幡太郎義家になる。頼朝にとって武家の棟梁の地位は義家の子孫という点が重要であった。逆に頼義の上の系図への関心は乏しかった。逆に源実朝は「将門合戦絵」を描かせており、平将門を武家政権の祖として肯定的に位置付けている。

    経基が清和源氏初代として政治的に重視されるようになったのは室町時代からである。源氏の嫡流は義家の子の義親の子孫である。これに対して足利氏は義親の弟の義国の子孫である。足利氏も義家の子孫であるが、鎌倉幕府のように義家を強調すると源氏の傍流であることも強調されてしまう。源氏の嫡流の鎌倉幕府と差別化するために経基、満仲・頼信を崇敬の対象とした。

  • 清和源氏が大好きだ。満仲、頼光、頼親、頼信たちが中心。一時期、満仲の次男頼親にとても興味があった時、なかなか史料がなかったので、これはとても貴重だと思った

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著者プロフィール

同志社女子大学名誉教授。
一九三九年生まれ。同志社大学文学部文化学科文化史学専攻卒業。
著書『堀河天皇吟抄—院政期の雅と趣』(ミネルヴァ書房、二〇一四)、『平安王朝の葬送—死・入棺・埋骨』(思文閣出版、二〇一六)ほか。

「2016年 『近衞家名宝からたどる宮廷文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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