計算機科学/ソフトウェア技術講座 13

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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320023888

感想・レビュー・書評

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  • 卒業研究の際に軽く読んだ。

  • 本書の内容は、ソフトウェアテスト全般に渡っていて、
     第1章 ソフトウェアのテストとは
     第2章 テストデータの選定
     第3章 テストの管理
     第4章 プログラムの静的解析と検証
     第5章 テスティング・ツール
     第6章 ソフトウェアの品質保証
     付録  例題プログラム

    となっています。
    第4章の「プログラムの静的解析と検証」が48ページ(全体の1/4)もあって内容も難しいのですが、その他の章は易しく書かれていました。ただし、原因結果グラフのところの説明は間違っている(これだと結果がTRUEしかでないディシジョンテーブルになってしまう)ので注意してくださいね。

    私も質問をされることが多い「テストの完了基準」についてこの本では、

     1. テスト期間による基準
       ある日数テストしたら終了、またはテスト終了日がきたら終わる
     2. 工数による基準
       テストに投入する工数によって終了を判断するもの
       ※ 期間よりは「作業量」に着目している点がベター
     3. テスト項目数、テストケース数による基準
       プログラムの特性からテスト項目数を決定しそのテストが終了すれば終わり
     4. テストカバレージによる基準
       カバレージ(C0,C1,s0,s1など)を計測し基準値以上になったら終了
       ※ 「作成された」プログラムの「構造」にだけ着目していることに注意が必要
     5. 発見エラー数による基準
       テストを実施する前にバグ数を予測し目標に達したらテストを終了
     6. 発見エラー数の収束による基準
       単位時間上がりに発見されるバグ数が少なくなってきたら終了
       ※ 信頼度成長曲線(バグ収束曲線)のこと

    とまとめていました。また、「一口にテストの完了基準といっても、テストは通常、何段階かに分けて実施するものであるから、それぞれの段階ごと(単体テスト、統合テストなど)に考える必要がある。」としていました。

    たしかに、1や2の基準を馬鹿にしがちですが、単体テストフェーズや統合テストフェーズでは、ほおっておくと今も基準として使われていますし、出荷判定においても大きな判断材料のひとつであることを認識しておくことが重要でしょう。

  • 情報学科の1年生の教科書としては、適切な体系だと感じられた。
    よく聞く話は、静的解析、特性計測、網羅率などまんべんなく掲載されている。
    自動検証システムではHoareについての言及しており、参考文献にも掲載がある。
    15年前のものなので、多少手を加えて、演習を多くすると嬉しいかもしれない。

  • 研究室の本。前半のみ。
    概観すれば話は違うだろうが、じっくり把握しようとすると理解にかなり時間がかかる。用語説明などではどこが大事な点かの説明は少ないので読む場合には注意が必要。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。1970年、東京大学工学部建築学科卒業。千葉大学名誉教授、国立歴史民俗博物館名誉教授。著書に『建築の歴史』(共著 中公文庫)など多数。

「2020年 『図説 日本建築の歴史 寺院・神社と住宅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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