有機構造解析 (分析化学実技シリーズ（応用分析編3）)

著者 : 関宏子 石田嘉明 関達也 前橋良夫

制作 : （社）日本分析化学会 

• 共立出版 (2010年8月25日発売)

作品紹介・あらすじ

　はじめて有機化合物の構造解析を行う学生にとって，アプローチの方法や論理的な考え方を習熟するには時間と根気が必要なため，簡単で分かりやすい解説書が必要である。本書では，次に述べるように，他の著書とは少し違う観点から，「有機構造解析」の実際をまとめた。
　有機化合物の構造解析・構造同定において，試料の元素組成を定量する有機元素分析が基本的に重要である。本書では他の章と同等のページ数を割いて有機元素分析法を説明した。現在，構造解析の中心的役割を担うMSとNMRは，原理などは簡単に復習することにして，主に構造解析に頻繁に用いられる手法とその流れを理解できるよう心がけた。また，構造解析の手段として重要度の増しているX線構造解析について，必要と思われるポイントを解説した。有機元素分析やX線構造解析が近寄り難いと考えられることを防ぐために，また，それぞれのデータから導いた解析の結果を相補的に活用する流れを理解できるようにするため，各章共通の化合物の実例を用いて解説し，読者の理解を深めやすくするよう努力した。
　本書に述べた機器分析の手法が，天然物や医薬品のみならず有機金属やアミノ酸・核酸・タンパク質などの領域，あるいは農薬，食品，環境の領域などの分析に応用・展開されることを願っている。

感想・レビュー・書評

[豊橋技術科学大学図書館さんの感想 · 2019年10月2日]

系推薦図書　4系(応用化学・生命工学系）
【配架場所】　図・3F開架
【請求記号】　433.9||SE

【OPACへのリンク】
　https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=189072

[Takiさんの感想 · 2016年7月19日]

薄い本ですので詳しいことは描かれていませんが大体知りたいことが描かれていて重宝してます。
最初の体系化してある表の所は特に有難いですね、よく纏めてあって分かりやすい。