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- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784320057203
感想・レビュー・書評
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生命の仕組みについて研究を続けている日本比較生理生化学会が中心となって編集した全3巻シリーズ本の第3巻です。全3巻を通して、原生動物、刺胞動物から始まり、尾索動物、脊椎動物まで、動物界を網羅しています。
第3巻は円口類(ヤツメウナギ)、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の飼い方です。いずれも、研究的に重要な生物だったり、飼い易く増えやすいため研究に適する生物です。
エンゼルフィッシュの病気の所に次の文章がありました。
> 病状が明らかに重い場合や、水質を改善しても回復が望めそうもない
> 場合は、残念ながら殺処分する。病魚を隔離し、市販の観賞魚用治療薬で
> 対処すれば治ることもあるが、このような魚を実験に供することはできない。
> 実験魚ではなく、観賞魚として飼い続けるという選択肢もある。
> やむを得ず殺処分する場合には、MS-222や2-フェノキシエタノールなどで
> 十分に麻酔して、そのまま冷凍するか断頭する。
> 麻酔薬が無ければ氷水に浸けてもよく、代謝が低下して数分で麻酔が
> かかったような状態になる。
> 殺処分した魚はできれば解剖して、内部構造の観察に供するなり、
> 標本作成の練習台にするなりしたい。実験動物の命は粗末にしたくない。
> 病魚を熱かった道具類は塩素系の漂白剤や熱湯などで十分の殺菌する。
命を扱う研究の重さのようなものを感じました。
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