- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323025308
作品紹介・あらすじ
「いじめの事実はありません。本人の不注意による事故と思われます。」バスケ部のエース・有沢麗音が、学校の非常階段から落ちた!?事件か、事故か-。早々に結論を出した学校は生徒たちに、「動揺しないように。自分を大切に」をくりかえした。自分を大切にするってそういうことじゃない。自分の目で見て、心で感じて、自分の信念で行動すること。そう気づいた時、子どもたちは立ち上がった。自分たちの『正義と勇気』を、ただひとつの武器として。小学校上級〜中学むき。
感想・レビュー・書評
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子どもの塾の課題で取り上げられていた作品。「天知る、地知る、子知る、我知る」。自分の心のままにいきる、簡単なようで難しい。いじめや親の倒産、家族離散や地域に根付いた風習など、言語化するとこうなるのか、といったテーマを取り上げ、心あたたまる作品。
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自分の心が弱いから柔らかい目で人を見ることができない。
人と同じことをしていれば自分の弱さが隠せるから、頑なになる。
誰にでも過ちがある。
自分の失敗と向き合っていれば他人のハードルをも一緒に乗り越えていける。
ラストはあまりにもきれいにまとまりすぎたというか、実行犯たちの改心ぶりがあっさりすぎて、懐疑的になってしまう私は、まだまだ己のハードルを越えられていない -
15年以上も前、小学生のときに読んだ思い出の本。
転勤族だったため転校のたびにこの本を読んで元気づけられました。 -
≪quotation≫
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道を切り開くのは、ぼくら。
たとえ、うまくいかなくてもいいさ。
何かをしようとする勇気と努力は、いつかきっと、ぼくらの宝物になるよ。
心のかがやきをもつ大人になりたいから、どんなに高くても平気さ。
力を合わせて、ぼくらはハードルをこえていくよ…。
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自分の目で見、自分の心で感じることの大切さ、自分の信念で行動する勇気を、子どもたちにつたえたいと、心から思いました。大人の行為が、いつも正しいとはかぎりません。子どもたちの心に、正義と勇気の種を大事にはぐくんでいきたいものです。未来をたくす子どもたちの命と心を、私たち大人は、全力で守らなければと思うのです。それが、新しい世紀へのハードルをこえる大きな力になると、私は信じます。 -
ハードルか、自分も超えたのかな?
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小学校6年生の“琴音”はある日同級生の万引きを見つけます。そこから彼の周りで様々な出来事がおこります。
正義ってなに?勇気って、人間関係て・・・登場人物全てがリアルに描かれていて、出だしから引きこまれます!
作中の“天知る、地知る、子知る、我知る”は今までも私の心に強く残っています。
ただ最初から泣きそうになりますので、1人で読むことをおすすめします!
【小野市立図書館】 -
子供は意外と大人なんだよ
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鳥肌立った!
ほんとうに感動しました! -
初めから最後まで、主人公の気持ちや状況の移り変わりが柱となっているので、青木和雄さんのこのシリーズの中では一番感情移入して読みやすいと思った。
友達との関係についてもたくさん触れられているので、結束力の強い学年やクラスの中で読んでもらったら、より深く考えられるかも…?