- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323037288
感想・レビュー・書評
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いもとさんの絵があたたかい。貧乏神さまがうわーんと泣いているところ、かわいいです。追い出されちゃった福の神さま、かわいそうだね、と子供達。
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あるところに、怠け者ではないのに貧乏な男がいた。
そこへやり手の女房がやってきた。
2人は頑張って畑を耕したりしてやっと暮らし向きがよくなってきた。
するとある夜、天井から鳴き声が聞こえる。
どうやら、この家に100年以上前から住んでいて、先祖代々憑りついて来た貧乏神らしい。
男たちの暮らし向きがよくなったものだから、明日から福の神がやってくることになったそうだ。
福の神が来たら自分は出て行かなけれなならないが、居場所がない、と言う。
男と女房は100年も前から住んでいたのなら貧乏神にだってこの家に住む権利があると言う。
そうして、翌日、本当に福の神がやってきた。
福の神はまだ貧乏神がいたのか、さっさと出て行け、と言う。
男と女房は福の神に来るな言って、と追い出してしまう。
福の神は自分は喜ばれる福の神で、あの家にいたのは嫌われ者の貧乏神…。
どうなっているんだ…と不思議に思いながら立ち去ったのだった。
男と女房の家はその後も貧乏神と暮らし、決してお金持ちにはならなかったが、幸せに暮らしたのだった。
こんな昔話があったなんて知らなかった。
後ろのカバー折り返し部分にいもとよこうさんの言葉あがあって、お金持ちだからといって幸せとは限らないし、貧乏だからといって不幸せとは限らないとあった。
確かにそうだけれど、貧乏神にはちょっといてもらいたくないかも…。
貧乏神が感謝されていい神様になった話があったような…?