戦略論

制作 : ジョン ベイリス  ジェームズ ウィルツ  コリン グレイ 
  • 勁草書房
3.50
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本棚登録 : 120
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326302116

作品紹介・あらすじ

戦争はなぜ起こるのか?クラウゼヴィッツの思想とはどのようなものか?軍事技術はどのように発展したのか?本書は、欧米はじめ世界で広く使われているスタンダード・テキストの基本部分。現代世界の軍事と戦争に関する重要テーマを、世界的第一人者たちがバランスよく、ていねいに説明する。復習したい人のための「キーポイント」と「問題」、もっと勉強したい人のための「文献ガイド」つき。

感想・レビュー・書評

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  • 教科書のようなつくりで、その為、序章は特にとっつき難さを覚える。しかし第2章以降は戦争史や戦略史を実地的学術的な有識者による多様な見地から検証を行い、軍事関係者的な冷静さとリアリズムを持って分析されているといえよう。

    本書の優れた点としては訳者の布陣と、カバーしている論点の広さであろう。クラウゼヴィッツと孫子の戦略論概説はよく見かけるが、政治力学や地政学、戦略理論、戦争史、技術革新、安全保障など、一通り概括的に網羅されている。

    難点としては各章で執筆と訳者がバラバラなので同じ話が度々登場するのと訳クセの好みが出るところか。

    比較的平和な今は戦略=経営用語として用いられることが多いが、本来の意である戦争における戦略とは何かの理解を深める為によい一冊である。

  • ダニエル・モランはサイバースペースの戦略上の地形は未知のままであり、分かりにくい領域と指摘している 。また同氏は、サイバースペースに最も魅力を感じるのはテロリストなどの集団であり、彼らはサイバースペース以外の公然の場で戦う手段を持たず、自分たちの行為が世間に認められなくても気にせず、また自信は特に情報技術に依存していもいない、と指摘している。しかし実際にはイスラム国のようにサイバースペースだけでなく、リアルな空間で武装テロを行う集団が多い。本論でも論じたが、むしろ、テロリスト集団はさいばースペースよりも手っ取り早く自己表現、意思表示ができるリアルな空間でのテロ活動を好むだろう。しかしサイバースペースでの地形というものは存在しないで、実際にはリアルな国家間の対立がそのままサイバースペースの戦略上の地形になる

  • 欧米の大学等で使われている戦略論のテキストの邦訳。ただし抄訳。

    内容的には原書のイントロの訳出だけあって戦略を学ぶ上での最低限の知識の提示にとどまる。ただしそれなりに高度な内容なのに注意が必要。

    演習問題が付属するので考えを深めたい方に。

    あと監訳者のステマが少々鼻につく。

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