リベラルな秩序か帝国か 下: アメリカと世界政治の行方

  • 勁草書房
4.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 63
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326351596

作品紹介・あらすじ

冷戦が終わったあと、唯一の超大国となったアメリカ。単独行動主義に進み、九・一一テロを受けて「帝国」として振る舞い続けるかに見えたが、それもうまくいかなかった。なぜアメリカは危機に陥ったのか?今後進むべき道はどこにあるのか?第二次大戦後に西側先進国を結束させた「リベラルな秩序」をもとに、解決策を導き出す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカは1940年代以降、世界秩序を構築するためにパワーを活用してきた。
    パックスアメリカーナはアメリカのパワーによって築き上げられ支えられている秩序である、単にアメリカのパワーが反映されているだけにとどまらない。実施にはこの秩序がパワーの対称性による影響を抑える能力を持っているからこそパックスアメリカーナは持続しているのである。

    世界におけるパワーの分布は劇的にアメリカに有利なように作用した。ソ連が突如崩壊してイデオロギー面における競合相手がいなくなり、その後、日本や欧州は経済的に伸び悩み、軍事支出と技術支出の不均衡に苦しんだ。

    アメリカは新しいグランドストラテジーを模索するのではなく、古くからあるグランドストラテジーを再活性化するべきではないか。すなわち、各国との安全保障のパートナーシップは単なる手段ではなくて、アメリカ主導の世界秩序を構成する重要な要素として何も維持しなければならないことを踏まえた戦略である。

全2件中 1 - 2件を表示

G.ジョンアイケンベリーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×