変わる家族変わる食卓: 真実に破壊されるマーケティング常識

著者 :
  • 勁草書房
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本棚登録 : 138
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326652785

作品紹介・あらすじ

「マーケティングされる事実と見えない真実」。5年間にわたる「食DRIVE調査」から、111世帯、2331の食卓日記と4000枚以上の写真による家族の実態。

感想・レビュー・書評

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  • この時から20年か いまどうなってるか非常に興味深い 二極化しているような

  • 『文献渉猟2007』より。

  • 同著者のもう一冊と同時に読んだので詳しくはそちらに書いた。
    社会的な動きに過程の食卓や主婦がここまで大きな影響を受ける、ということがよくわかる本。

  • 三葛館医学 498.5||IW

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=49707

  • 498.5

  • 自分の家以外をあまり見ることがない食卓。
    豊富なデータと綿密な分析で、
    鋭く切り込みあぶり出してると思います。
    めっちゃ時間かかったやろうなー。
    そしてここに書かれているような食卓が
    「事実ある」
    ということに驚愕しています。
    だんだん食が粗野で雑になりつつある気がする。
    「とりあえず栄養とれればいいでしょ」
    「とりあえずお腹満たせればいいでしょ」
    という感覚。
    全てが間違いな訳じゃないけれども、
    それだけなのはちょっと悲しい。

  • 「家庭でお母さんが子どもと一緒に台所に立ち、手伝わせながら教えるような光景がほとんど見られなくなってきた今日」。

    この状況には、1969年ころに改訂された学習指導要領に基づく家庭科教育の変容が少なからず影響している。しかも1960年以降に生まれた現代主婦は、自身の母親から「せめて結婚するまでは、自分のしたいことをしなさい」とか「勉強さえしてくれればいい」と言われて育ったため、独身時代にほとんど料理をしないまま主婦になっているという。

    とすれば「家庭でお母さんが子どもと一緒に台所に立ち、手伝わせながら教えるような光景」は、料理教室で料理を学んだ現代主婦や、その子ども世代にとってそれほど実感を伴うものとはいえないだろう。
    さらに(現代主婦の母親世代にあたる)1960年代に母親となった女性たちの娘に対する発言から、60年代当時の主婦たちさえもこの光景を理想的な母子の姿と捉えていなかったと思われる。にもかかわらずこの母子像への憧憬は、今なお色あせることなく受け継がれているようだ。
    この理想像は一体どこで実現されていたのか、そして今なお実現されているのか。


    それにしても紹介されるさまざまな家庭の食卓、とってもリアル!
    写真に撮られたカップ麺とか菓子パンの食事、改めて見るとなんともむなしいというか、寂しいというか・・・。

  • こうやって統計として出てきたことに感謝。本当にその通りだなぁ~って思う内容でした。テストや先生への対応と一緒で、こうした方が好ましいだろう…といい子を演じることをアンケートなどでもやっている。実際に、アンケートへ結果を出すっていう仕事をしていて「それではよくないから…」と数値を改ざんしているのを見て知っていたから、さもありなんって感じの本でした。

  • 都市部の主婦を対象とした調査レポート。

    毎日の食卓風景(食事内容)を写真に収めてもらう。
    インタビュー調査で現状を把握する。

    食卓はずいぶんと変わってきたという印象を受ける。

    論文の参考資料として。

  • 言っていることと、やっていることが乖離している調査協力者が多いこと。
    調査担当者は、困るなあ。
    今はもっと乖離している気がする。

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。法政大学卒。大手広告会社勤務等を経て、現在大正大学客員教授、日本能率協会総合研究所客員研究員。1960年以降生まれの人びとを対象とした20年に及ぶ継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。著書に『変わる家族 変わる食卓』『「親の顔が見てみたい!」調査』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょ!』『日本人には二種類いる』など。第2回辻静雄食文化賞受賞。

「2017年 『残念和食にもワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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