鹿鳴の声

著者 :
  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331612453

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  • 2017.4.22

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    「見張られています。命の不安さえ感じております。たすけて…」唐物骨董商『伯耆堂』の御内儀のおみわが書いたと思われる文を見た、縁切り御用を務める『橘屋』のお登勢は、用心棒の塙十四郎と寺役人の近藤金五に、事の真相を探って欲しいと頼んだ。すると、おみわは十日ほど前に柳橋の茶屋で起きた押し込み強盗事件の直後から、軟禁されていることが判明した。お登勢と十四郎は策を練り、おみわを助け出したが…。書下ろし好評シリーズ第十二弾。

    平成29年3月21日~23日

  • それぞれ理由があって女たちは橘屋に駆け込みをするのですが、自分の知り合いが関わるとやはりなかなかいつも通りというわけにはいかないようです。それが籐七とて同じこと。
    もう随分年をとったような印象のあった籐七ですが、その籐七にも思うお嬢さんがいたことがあり、そのお嬢さんをただ一人の人としてずっと独身でいたとは。ちょっとほろりときました。
    二話目の万吉の友だちは、以前そんな描写があったのを覚えておりました。
    万吉も大きくなってきて、母代わりのお登勢に反抗の一つもしたくなる年頃です。本当の母とまではいかなくとも、お登勢の愛情を感じられました。
    三話目は監禁同然の家から離縁したい女を連れだすのですが、そこまでやってしまうと、更にこの先なんでもありそうだなと思ってしまいました。もう普通の離縁の話は出てこない感じです。

  • 【収録作品】第一話 ぬくもり/第二話 菊形見/第三話 月の萩

  • ぬくもり
    藤七の過去。 冷静な藤七の動揺。
    菊形見
    万吉と風太郎の友情。
    万吉とお登勢。万吉の成長に涙。
    月の萩
    おみわは夫市兵衛に軟禁されていた。
    市兵衛の正体とは。

    心労がたたって倒れたお登勢に十四郎は。
    松波や金五の生活が変わり、お登勢と十四郎も

  • シリーズ12冊目。面白いです。

  • 隅田川御用帳シリーズ12作目

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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