コーチ論 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334031756

感想・レビュー・書評

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  • 主に野球における、コーチングを論じた本。筆者はスポーツライター、小説家で、自身野球意外にも武道、格闘技や他の競技も経験豊富だ。

    本書のテーマは「日本のスポーツ界にいまだにはびこる根拠なき根性論」によるコーチングではなく、個人ごとの向き不向きや科学に基づいたトレーニングをするべき、ということを数々の事例(コーチングの失敗によって潰れた例も含め)を挙げて論じている。

    野球やスポーツだけに限らず、社会生活全てにおいての教訓がここにはある。人間誰しも「自分の成功体験」から物事を考えがちだ。もちろんそれは「貴重な経験」として生かされるべきではあるが、他人や他の組織にとってもそれが最良であるとは限らない。

    成功体験だけでなく、間違った指導を盲信してしまうこと、またそれを強要して結果が出せなくしてしまうことも危険であることを教えてくれる。

  • 【7】
    ・「踏ん張らず」「うねらず」「捻らず」
    ・体を細かく割って、細部を意識する。
    ・膝の「抜け」
    ・二軸運動⇒片足に軸を作る⇒回転半径を大きくする
    ・股関節の強化⇒ランジ系
    ・骨盤を立てる⇒腸腰筋が伸びる⇒足を前方に引き戻す
    ・初動負荷と「抜け」
    ・自分で答えを探し出させるコーチング

  • 少し前に読んだが、子供が中学になり野球を始め指導法に疑問があり、もう一度読んで見た。ずいぶん前の本だが、今の中学野球でも同じ指導で旧態依然である。「スポーツは根性ではなく科学である。」体罰が繰り返されるこの国でいつになったら科学的指導が確立させるのだろうと思った一冊。

  • スポーツの指導者として、イノベーションの重要性を認識させてくれます。

  • メンタルトレーニングの真贋については、その歴史的経緯や成功談・失敗談の両方が記されており、かなり読み応えを感じた。
    それ以外はやや中途半端な印象。自分が野球経験無いので、バッティングについてはよくわからなかったし、あまり興味持てなかった。

  • [ 内容 ]
    無能な指導者、間違ったトレーニング理論によって、どれほどの煌めく才能がつぶされ、スポーツ界から去っていったことか。
    「ウサギ跳び」「丸刈り」「水分補給の禁止」「ダラダラ長時間続く練習」「シゴキ」「三年天皇、一年奴隷」「自分の成功体験の押しつけ」「恣意的な選手起用」「ただヒステリックにわめきちらすコーチ」「不勉強」「思いこみ」―日本のスポーツを語る言葉は、あまりに貧しく、絶望的である。
    いや、見方を変えれば、これはスポーツ界だけでなく、日本の一般社会にも共通することかもしれない。
    本書は、現在のスポーツ界に風穴を開けようと日々奮闘する監督やコーチ、トレーナーへ取材を重ね、その最先端の理論を紹介するものである。

    [ 目次 ]
    第1章 “頑張らない”ことが潜在能力を引き出す
    第2章 間違いだらけのコーチング
    第3章 日本人が捨てた究極の“走り方”
    第4章 メンタルトレーニングの真贋
    第5章 誰も教えてくれないバッティング常識の嘘
    第6章 やる気を引き出すコーチング

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • (新書 - 2002/12/17)

  • 科学にもとずき、選手をやる気にさせるコーチングもっと発展してほしいですね。
    コーチングに好奇心。

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著者プロフィール

1957年北海道室蘭市生まれ。早稲田大学卒業後、土木作業などのアルバイトを転々とし、週刊誌記者を経てノンフィクション作家となる。スポーツへの造詣が深く、『Number』誌への執筆や野球・ボクシング界に材を取ったノンフィクション、コーチング本を数多く著す。また1998年に自らうつ病を体験してからは精神疾患の分野にも積極的に取り組んでいる。主な著書に『狂気の右ストレート 大場政夫の孤独と栄光』『巨人軍に葬られた男たち』『敗者復活戦』『メンタル・コーチング』『コーチ論』『ラストゴングは打ち鳴らされた』『医者にウツは治せない』などがある。

「2018年 『死が贈りものになるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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