アメリカ以後 (光文社新書 134)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334032340

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  • 【要約】
    ・アメリカの中には自らを頂点とする覇権主義と、世界に幾つかの極を置いて発展させる多極主義がある。

    【ノート】
    ・もうアメリカはダントツの力を持った覇権国家ではない。数々の失策で経済的にも軍事的にも失墜してきているが、それをあえて志しているように見える意志のベクトルがある、というのが田中さんの分析。

    ・この田中宇(さかい)は「タリバン」を読んでから自分の中で要注意人物(いい意味で)になった人。

  • もはや米国の相対的な力の低下は誰の目にも明らかになった。その米国の衰退をいち早く予測していたのが本書。9.11もブッシュ政権による自作自演であった。米国は余力の低下から自ら自滅の道を歩んでいるという独自の仮説を展開。米国一国追従外交からの脱却が21世紀の日本の外交のテーマだ。

  • 戦略論の話。信憑性があって、今後の情勢が予想されている感じ

  • アメリカに頼ってはもう生きていけない。アメリカ抜きにした世界を考える。
    そういった思いをこめて書かれた田中さんの本。<br>内容は経済の話から入り、その中ではボーイングとエアバスの話やタイのタクシン政権の話と興味深い。それからイラクの話、そしてアメリカ抜きのアジアの話と移っていく。<br>ヨーロッパ各国はアメリカにそれほど期待はしていない。現にユーロ高ドル安は歯止めがかからない。その中にあって、日本は未だに輸出から得たドルを米国債を買う事でドル高をキープしている。アメリカは危ない。いつもながらの田中宇さんの論調をキープしながら、興味深い話をいろいろと展開してくれる。国際関係に興味がある人は必読。

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著者プロフィール

国際情勢解説者。1961 年東京生まれ。東北大学経済学部卒。東レ勤務を経て共同通信社に入社。新聞、テレビ、ネットニュースでは読めない情報と見解を発信するメールマガジン「田中宇の国際ニュース解説」を主宰。
著書に『タリバン』(光文社)、『非米同盟』(文藝春秋)、『世界がドルを捨てた日』(光文社)、『日本が「対米従属」を脱する日』(風雲舎)、『金融世界大戦』(朝日新聞出版)、『トランプ革命の始動──覇権の再編』、『感染爆発・新型コロナ危機──パンデミックから世界恐慌へ』(ともに花伝社)ほか多数。

「2020年 『コロナ時代の世界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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