ドコモとau (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334032784

作品紹介・あらすじ

携帯電話業界で圧倒的なシェアを誇るドコモをトヨタに譬えると、ドコモを追うauはさしずめホンダである。実際に、携帯電話業界における「ドコモとau」という構図は、自動車業界における「トヨタとホンダ」にあまりにも似ていることが多い。本書は、世界初の第三世代携帯電話(3G)のスタートに総力戦で挑むドコモと、独自の戦略でドコモを猛追するauにスポットを当て、当事者たちのインタビューを通して、いかに彼らが目の前に立ちはだかる壁を乗り越えてきたかを描いたものである。

感想・レビュー・書評

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  •  携帯業界の巨人NTTドコモと、それに対抗すべくKDD・IDO・DDIが大同団結してできたKDDIのブランドau。抱える事情や戦略の違いを比較しながら、互いの取ってきた道筋を検証する。

     日本における携帯電話の普及はまさに爆発的としか言いようがない。これほどの短期間で浸透した製品を他に挙げるのはかなり難しいだろう。その爆発の裏側で業界の人々は何を考えていたかを知ることは面白い。

     ただ、結果として世に発表された製品はよく知られたものなので、あまり意外な話はなかった。多分こんなことかなと推測していたことが裏付けられた程度だ。また、携帯電話の開発は現在進行形なので、あと1年もすれば陳腐な本になってしまうだろう(初版が去年の11月20日)。

  • ちょっと内容が古いので、今読んでもねぇ・・・とは思ったが、それでも読まないよりはいい。
    2004年の本だからしかたないが、ソフトバンクの話が書いてないので、どうしても物足りない。(いや、その時点では書けるわけがないので、しかたないのですけど)
    また、その後のドコモもauも、ずいぶんこの本とは事情が違ってしまっている。

    というか、どうせだったら、どちらかに絞って書けばよかったのになー。この時点では、ドコモとauの一騎打ちになるという予想だったんでしょうね。(当然ではあるが)

  • 巨人ドコモにauがとった戦略。サービスが沸々出ていたと同時に「キャリア」形成が進んだ時期だったのだなと。SoftBank登場以前のガラケー全盛期がよくわかる。

  • 通信業界の歴史が書かれていて正直面白みはなかった。

  • 後半のFOMAから、コンテンツ・Eコマースの話が面白い。

  • 2004年当時のドコモとauの戦いがわかる一冊。
    日本市場だけで戦った結果、世界的には遅れをとった(ガラパゴスと揶揄される)のも、この頃から予想できた話なんでしょう。

    その後、ボーダーフォンがソフトバンクモバイルになり、i-phone、スマートフォンが主軸になる未来は、もちろん描かれていませんでしたが。

    モバイルキャリアの戦いの一ページを知ることが出来ます。もはや、歴史の一部的な扱いかもしれませんが。

  • 2011.3.18

  • 高校生のころ読んだ

  • もう5年も前の本なのであまり期待せずに読んだが、携帯電話業界の歴史本という感じでは楽しめた。通信業界の圧倒的王者ドコモ、そしてそれを追うau。この両者の戦いの歴史をプロジェクトX風に綴っている。

    今はソフトバンクモバイル(本書発売時はボーダフォンだった)や新規参入イーモバイルなんかも出てきて、さらにはWiMAXやLTEといった次世代技術も複雑に絡んできて、携帯キャリア戦線は予想不可能な状態。本書はそんな複雑な現況とは違って、もう少しシンプルだった時代の話だ。失敗と成功の繰り返し。やっぱり1社が勝ち続けるってのはあり得ないんだなぁ、と思った。

  • 通信方式 (CDMA, EVDO...) の話も。
    もう一回読みたい

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