新書で名著をモノにする 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036201

感想・レビュー・書評

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  • 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と言えばマックス・ウェーバー。
    世界史専攻だったんで、一問一答式にこの組み合わせは覚えました。それがなんなのかは知りませんし、当時から知る気もなかったと思います。
    ただ、なんか予期せぬところでこの単語と出会い、その度に、ところでこの本なんなの?と思ってました。良さげなの見つけて読んでみました。


    感想。結構面白い。でも前提知識が足りず、この本について語れるほどのモノは身に付けられず。あんま宗教のこと考えたことないし。一つ教養が身に付いたかも。

    概要。
    間違ったこと書いてたらごめんなさい。あくまでも私が読み取ったことです。

    まとめると、キリスト教の中でも禁欲的なプロテスタント。その主流派カルヴァン派。彼らの教義『予定説』。絶対的な創造者である神、神の被造物である人間(アダムとイブ)は禁断の果実を食べて追放される。神が人間を許しすか許さないか、救うか救わないかは、人間側の努力でどうにかなるものではない。誰を救うかは、絶対的な創造者である神の意志のみによる。神はご自分の栄光を示すため、堕落した世界の救済を計画し(予定し?)、それを神が選んだ一部の人間に携わせる。神の道具として選ばれた人間は、一生懸命働く。だから、信者は一生懸命働くことで、自分は神に選ばれている、救われていると信じるのだ。?。働く目的は神の栄光のためであり、私利私欲のためではない。だから、ただただ禁欲的に労働に従事する。結果として貨幣がたまる。でも禁欲的。たまった貨幣は神の栄光のため、労働の拡大に運用される。この精神?思考が資本主義の形成に影響を与えたのでは。ということ。
    以上が『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の概要で、それを他の学者との対比も含め解説している。
    あとがき、おわりにの著者の主張はよくわからない。

  • やっぱり、武士道と併せて読むのはかなり面白い。武士道と封建制、プロテスタントと資本主義という対比。資本主義の行き着く先としての末人というのには、ドキッとさせられた。まさに今です。

  • 非常に面白いし分かりやすい。

    原本(翻訳版)が厚くて読む気がしなかったのでこちらを。
    経済も元をたどれば哲学とか宗教に基づく、
    というのがすっきり入ってきた。

    これ読んでから日本史を勉強し直すと色々気付けそう。

著者プロフィール

広島大学法学部教授

「2020年 『不戦条約 戦後日本の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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