- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334036461
感想・レビュー・書評
-
なるほど。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まじめの罠。勝間和代先生の著書。日本はまじめにコツコツと努力することが美徳とされ、評価される国。でもまじめに努力しても悪循環になって最悪の結果になることだってある。ふと立ち止まって、改めて考えてみることも大切。
-
やはりコンサルだけあって話が上手い、後半はまあこういう結論になるよなあ。状況分析は良し
-
まじめな人は
まじめについて
まじめに考えればいい
ぼくもそうです -
与えられたシステムの内側でのルールを守っていさえすればいいと考え、みずから主体的に行動して結果に対する責任を取ることをしない「まじめ」が蔓延する現代の日本社会に対する問題提起をおこない、既成の枠組みに囚われることなくみずから決断し行動するたくましい知性を養うことの大切さを説いた本です。
日本社会の内向きな文化的風土に対する批判と、ネット社会における炎上とのあいだには、たしかにその社会心理学的な基盤にはつながりがあるのかもしれませんが、背景にある問題がちがいすぎるのではないかという気がします。個人的には、ビジネスの実践的な場面におけるメタ認知能力の重要性に関する説明に話を絞ってほしかったように思います。
近年刊行されている著者の本には、かつての「カツマー」ブームの頃にもてはやされた仕事術を越えて、現代日本が直面している社会問題に自己啓発書的な手法に基づいて解決策を示すような試みが多く、本書もその中の一冊といえるでしょう。本書にかんしては、若干議論が粗いように感じたのですが、イデオロギー・フリーな立場から社会問題に取り組むこうした著者の試みそれ自体は興味深いと感じています。 -
日本ではまじめであることが社会的に求められます。
役所が間違ってはいけないとか。
でもそれだけではなくて互いに同質なものほど他人の異質さが許せないのかも知れません。
日本は宗教的にも寛容な方なので感じなかったのですが言われてみればつい近い昔でも一部の赤い人たちが路線の違いから殺し合いをしてたなあと思いました。
それも「まじめ」からくる同質圧力なのかと思えば納得がいきます。
まじめは悪いことではないのかも知れませんが努力することと考えて最良の抜け道を見つけることは分けて考える必要があるのかも知れません。
勝間和代さんは上げて落とされた人であまり最近の著書はないようです。
僕は昔カツマーやったのですがひょんなことから離れてたのでもう一度読み直していこうと思います。 -
遊ばずに努力することは必ずしも良いことではなく視野狭窄につながる。楽に成果を出す人がいれば妬むのではなく教えを乞うこと、適度に手を抜くこと、価値観の違う人とつながることは、負のスパイラルに陥っているときに気が付きにくいので気をつける。
以下、内容のメモ。
まじめに努力した結果、自分または社会を悪い方向へ導いてしまうことを「まじめの罠」と呼び、以下の特徴を持つ人がかかりやすい。
・ランク主義に染まり多様な価値観、視野がない
・与えられた課題・情報に疑いを持たない
・自分自身を客観視できるメタ認知能力がない
・完璧主義、絶対に間違いを犯さない
■自分への害毒
どんなにまじめに努力しても成果ができない→被害者意識の増大→常に被害者意識を持つため周囲に攻撃的になる→自己の正当化が習慣化→自己を満たすために他社を差別する
■社会への害毒
間違った努力は評価されるが根本的な問題はまったく解決されない→いつまでも問題が先送りされる→「お上」は永遠に崇拝と批判の対象であり持ち上げられ叩き落される→リーダーシップが継続しない→社会システム全体の自己修復力を毀損する -
日本の型にはまって行っていれば、責任は回避できるシステムは、本来やるべき事が出来ない、しなくてよいということになる。
-
中央公民館
-
まじめであることが害毒をもたらすという考え方には同意できませんが、常に別解を探せ、システム外の行動を増やせ、問題設定そのものを疑えなどのアドバイスは役に立つと思います。