- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334038113
感想・レビュー・書評
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比較的有名なイワン雷帝ですら16世紀という
ロシアの後発具合。
近辺にはアジア系騎馬民族がいたから
南下もしずらい。
遅れて来たからの蛮力、好き。
女帝達のなりふりかまわずヨーロッパの真似を
しつつ実利を得ていく所がたくましい。
ニコライ2世は転換期に気がつかなかったのか
なんとなーくわかっていて逃避したのか
海外に逃げなかったから前者かな。
床暖もFF式ストーブも無いシベリアなんて
送られたらすぐ死ねる。
マリア・ヒョードロヴナ(母上)の肖像画が美しい。
次点で、マリア・アレクサンドロヴナ
真珠素敵‼︎最高‼︎詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵画そのものを楽しみつつ、描き込まれている事物の意味、その絵がどのような意図で描かれたか。絵画を通して、ヨーロッパ王朝の栄枯盛衰を知れるシリーズ。エカテリーナ2世のゾフィーであった時代の肖像画、意外なほど背が低い女帝時代の肖像画が特に印象的です。
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新聞の新刊案内か何かの宣伝を見て興味を持って図書館で借りて読んでみた。
一つの国の王室の大まかな流れから、ああ世界史のあんな感じのあのへんみたいなことが思い起こされ、結構面白かった。ロマノフ家にはなかなか暗く陰湿なイメージがついてしまった気もするが。絵画を鑑賞するのも、やはり知識や背景を知っていると段違いで楽しめると思う。ブルボン王朝、ハプスブルク家も、ちょっと読んでみたいな。 -
ブルボン、ハプスブルクに次ぎ3作目となる
王家というのはとにかく同名が多いので混乱することが多いが、ロマノフ家は比較的わかりやすく感じる。
王家内での仲の悪さはさすがというべきで、そこもまた現代の視点から見た時の魅力とも言える。
絵画を起点に12個の物語を時系列に追っていくこのシリーズ、ハプスブルク家はそもそも2倍以上の歴史があったのでしっくりきていなかったが、ブルボン、ロマノフはちょうどいい長さだったのか、纏まっているように感じた。
次はイギリス王家か… -
■今回も一般向けの美術書にはあまり出てこないような作家の図版を背景に、中野京子らしいペダンチックで流れるような文章で世界史が物語られる。ついついこの人の新刊に手が伸びてしまう、その理由がこれだ。
■ニコライ二世とその家族の悲劇的な死に合掌。ただしこの辺の歴史を振り返ってていつも思うのが、スターリンの大粛清の前に死ねてみんな(兵士も政治家も農民も)良かったネって( ;∀;)。 -
ロマノフ朝の始まり終わり 広大なロシアを統治したツァーリのほとんど悲劇な物語
ニコライ二世の家族の最後は今までの王家のしたい放題のツケ -
中野京子の『名画で読み解く王朝』シリーズ第3弾は、ロシア・ロマノフ朝。幽閉、流刑、親子での暗殺、革命…。最後はニコライ二世一家全員が殺されての王家の終了。
ロマノフ家と日本との関わりは、ニコライ二世が大きい。ニコライ二世は、皇太子として来日中に、警官から切りつけられ(大津事件)、即位後には日露戦争を引き起こした。
そして日本人女性、山下りんによって描かれたイコン。ギリシャ正教におけるイコンという聖画像は、聖書を理解するための宗教画でもなく、芸術としての宗教画でもない。それは「崇拝の対象」であり、時には奇跡を起こすものと信じられていた。日本人女性がイコン制作にかかわり、そのイコンがニコライ皇太子に贈られ、今はエルミタージュ美術館の所蔵となっている。 -
ロマノフ家系図(抄)
ロマノフ朝領土拡大図
前史
第1章 ワンシーリー・スリコフ『フョードシヤ・モロゾワ』
愛2章 シャルル・フォン・ステュイベン『ピョートル大帝の少年時代の逸話』
第3章 ニコライ・ゲー『ピョートルと息子』
第4章 カルル・ヴァン・ロー『エリザヴェータ女帝』
第5章 コンスタンチン・フラヴィツキー『皇女タラカーノヴァ』
第6章 ウィギリウス・エリクセン『エカテリーナ二世肖像』
第7章 ニコラ=トゥサン・シャルレ『ロシアからの撤退』
第8章 ジョージ・ドウ『アレクサンドル一世』
第9章 イリヤ・レービン『ヴォルガの舟曳き』
第10章 山下りん『ハリストス 復活』
第11章 ボリス・クストーディエフ『皇帝ニコライ二世』
第12章 クロカーチェヴァ・エレーナ・ニカンドロヴナ『ラスプーチン』
あとがき
主要参考文献
年表(本書に関連した事項のみ)
本書で取り上げた画家(生年順)プロフィール -
登場人物や当時の出来事の絵をカラー写真で紹介しながらロマノフ朝の栄枯盛衰を分かりやすい文章で読ませてもらえました。
雷帝、エカテリーナ大帝、ニコライ2世くらいしか知識が無かったのでこの本はとても良かったです。
他の王家の本も読んでみたくなりました。 -
西欧の華やかさとは異なる、ロシアのダークな雰囲気にはまってしまった。
bunkamuraで開催していたロマンティック・ロシア展も見に行き、しばし帝政ロシア時代に没頭できました。