「マニュアル」をナメるな! 職場のミスの本当の原因 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044312

感想・レビュー・書評

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  • 非常にわかりやすく書かれており、理解しやすい内容でした。
    マニュアルの目的は、最も簡単な作業の誘導。
    そのために表現は断言すること、ダブルチェックは有害、頭の中に早見表ができることが「習得」であるなど、「なるほど!」と気づかされる点が数多くあり勉強になりました。

  •  わかりやすいマニュアル作成の指南書。何気なく読んでみたが、意外と面白く読めた。ごちゃごちゃ書いてあってわかりにくいマニュアル、取扱説明書って多いよね。前職はマニュアルだらけで1つの作業にあっちを参照、こっちを参照し、省略部分も多く慣れるまで大変だったのを思い出した。マニュアルはシンプル・イズ・ベスト。A41枚に収まるように作るべし。フローチャートより早見表、ダブルチェックは有害など、成程と思う内容だった。早見表だけでなくマニュアルの作成例も載っていたら良かったのに。
     西野カナの「トリセツ」はマニュアルとして見てもなかなかバランスが良いらしい。

  • 「マニュアル作成のマニュアル」と言える本でした。
    使いづらいマニュアルが出来上がってしまう理由を述べたうえで、どうしたら分かりやすくなるのか具体的に示しているので、マニュアル作成に取り組んでいる私にはとてもタメになる本でした。

  • この一冊が「マニュアル作成のマニュアル」としてことなりるのか?と問われれば、物足りなさ感は否めないが、「マニュアルの心得」として通っておきたい一冊と言える。うちの会社のマニュアル作成のヒントとして何度も読み直そうと思う。

  • 「マニュアルの読了時間はなるべく短く」との通り、この本の読了時間も短かった。身近な事例、例えが数多く、しかもコンパクトに出ててわかりやすかった。

  • 章ごとにいくつかの項目だてがあり、キーワードとしての指針が書かれていて、何が述べられているか理解しやすいと思う。ただ、その項目の中には、一見なぜここで述べられているのかすぐには理解しがたい部分もあって、ちょっと雑駁になっている項目もある。ただ、実例を挙げながら、歯切れのよい迷いない言葉づかいで、読者にはその分余計にわかりやすくなっているので、間違いなく良書です。

  • マニュアルを作成する際に何を気をつけるべきか、いわばマニュアル作成のためのマニュアルのような本です。本の中でも指摘されているようにマニュアル作成も奥が深く、その出来不出来で業務効率が左右されるため、本書のような本でポイントを抑えられるのはありがたいです。
    肯定系で書く、更新履歴を残す、揃い待ち合流は忘却ミスのもと、工程確認より結果確認…確かにそうだなと思わさせれる点は多く、類書は多くないですが多くの人が読むことで、生産性向上につながる本なのではと感じます。

  • 中田亨著『「マニュアル」をナメるな!:職場のミスの本当の原因』(光文社)
    2019.9.30発行

    2022.11.20読了
     タイトルで抱く印象どおりさくさく読める。実際のマニュアル作成にあたって参考になりそうな記述もいくつか散見された。
     しかし、各記述が相互矛盾していると思える箇所があり、そこについてのフォローがなかったのが残念であった。もとよりマニュアル作成は実践的行為であり、そこに科学的論証の正確性を求めるのは酷なことかもしれないが、それでもやはり断片的で非体系的な印象は拭いきれなかった。
     ただ、失敗事例が豊富に掲載されており、読み物として興味深く、大変面白かった。石巻市立大川小学校のマニュアル不備やJR西日本の新幹線重大インシデント、米国同時多発テロの自爆犯にビザの延長を求める書類を送ってしまった話など、話題に事欠かかず、同著者の類似本である『「事務ミス」をナメるな!』も読みたくなった。

  • マニュアルを書くためのTIPS、実践すれば役に立つのだが、実社会ではマニュアル書きの専業でも無い限りは、ここまで気を使って執筆する時間は無いね。

  • 首を大きく縦に振りたくなるフレーズばかり。
    ・積んである書類は、おそらく捨てられるし、捨てるべきということである。(p.37)
    ・検索できないマニュアルはゴミ。(p.86)
    などなど。実際にはなかなか難しい場合もあるかと思うが、作成時には心がけたいポイントが多々あった。

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著者プロフィール

1972年神奈川県生まれ。国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 副連携室長。中央大学大学院 客員教授。内閣府消費者安全調査委員会専門委員などを兼務。専門は、ヒューマンエラー(人間の間違い)、安全工学、認知心理学。カリフォルニア大学サンタバーバラ校への交換留学を経て、東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。著書に『「事務ミス」をナメるな!』『「マニュアル」をナメるな!』(ともに光文社新書)、『ヒューマンエラーを防ぐ知恵』『防げ! 現場のヒューマンエラー』(ともに朝日文庫)、『多様性工学』(日科技連出版)など。

「2023年 『テストに強い人は知っている ミスを味方にする方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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