アルゲリッチとポリーニ ショパン・コンクールが生んだ2人の「怪物」 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044534

感想・レビュー・書評

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  • 現代最高の2人のピアニスト。いずれもショパン・コンクールで圧倒的な優勝を飾ったということで、他の歴代優勝者からも超越した存在だった。2人の実に対照的な人生、演奏が印象的。ショパン優勝後、ミラノ大学で物理学と美学を学び、音楽界から離れたポリーニ。一方、アルゲリッチは優勝前に若くして既に長女を産んでいた。そして多くの音楽家との恋・妊娠出産・離婚。著者は軽はずみともいうべきトーンで下世話なエピソードをふんだんに書いており、実に楽しい読書になった。この2人が1957年のジュネーヴ国際音楽コンクールで競い、アルゲリッチ1位、ポリーニ2位ということがあったとは後日考えた場合に面白い事件だった!と思う。この2人に限らず、多くのピアニスト(ミケランジェリ、コルトー、ルビンシュタイン、ポゴレリッチ、ゲルバー、バレンボイム、内田光子、ユジャワンなど)についても面白いエピソードがいっぱい!

  • ポリーニとアルゲリッチは、1940年代の生まれと言うことで、まさに、生きる伝説だ。この2人を中心に、20世紀後半のクラシック事情がうまく書かれている。楽しく読ませてもらいました。

  • クラシック批評家の本間ひろむによる感性のマルタ・アルゲリッチと正確な技巧のマウリツィオ・ポリーニの音楽人生をそれぞれに紐解く。その場その場で出会った人に影響を受け、影響を与えながら人生を紡いでいく二人だが、その二人が交差する場面は意外とない。出てくる音楽家がわからないだけにすごく惜しい。最後のショパンコンクールのあるき方は、ピアノ国際コンクールが外観できて非常に参考となる。ショパン国際ピアノコンクール、ジュネーブ国際音楽(荻原麻美が2010年優勝)、ロンティボー国際音楽、ブゾーニ国際音楽、ヴィオッティ国際、ミュンヘン国際、チャイコフスキー国際、リーズ国際、浜松国際などなど。もちろんベルヴィエやタングルウッド音楽祭も出てくる。

  • 日本で最も人気のあるピアニスト2人を紹介する一冊。けど何だかなぁ。独自のネタはないし、今までに発表されてきた事柄をパッチワーク的に紹介してるだけ。この情報に初めて接する向きにはこれでいいのだろうけど。これで一冊できちゃうところが(もちろんこういう手法はよくあるんだけど)どうも好きになれない。

  • 後半力尽きたな。。。新書一冊分の「書きたいこと」はなかったということか。
    ポリーニファンとしては、ポリーニを、もう少し調べて欲しかった。まあ、情報を出さない方なんですけどね。

  • 文章は俗っぽい

  • 二人とも昔からの大ファンでまさに生きる伝説の天才。
    1960年のショパンコンクールでポリーニ、65年でアルゲリッチが優勝。しかし表舞台に登場したのはアルゲリッチが先。二人の師事したピアニストが重なっていたり、実は同時期に同じ門下だったりと知らない経緯がたくさん知れて満足。同時期の日本のピアニスト、これから期待のピアニストなどの紹介もありファンとしてはありがたい。二人の代表的なレコードの紹介もしているが、これは既に全部持っているので参考にならず。

  • 東2法経図・6F開架:B1/10/1043/K

  • ピアニストの小話が好きな人にはおすすめできる。

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