オリックスはなぜ優勝できたのか 苦闘と変革の25年 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334045821

感想・レビュー・書評

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  • なるほどね。
    オリックスが強くなったのは、
    こういう歴史があったんですね。
    それがよく分かる本。
    ヤクルト高津監督の本も良かった。
    もしかしたら、
    2年連続名勝負数え歌をした、
    この2チームの時代なのかもしれないな。

  • どこの球団にもこういう歴史はあるのだろう。でもこの球団だけが持っている歴史がある。かつて長嶋巨人が二年続けて日本シリーズで負けたのもこの球団の前身の阪急だし、再登板した長嶋が負けたのも仰木のオリックスだった。その年は、仕事が終わらなくて出前をとるんだけど食べてしまうとやる気が失せてしまってたことを思い出すなあ。
    新書だから全てではないけれど、この球団のダメなところも良い(良かった?)ところもエッセンスがギュッと詰まっている良い本だったなと思う。
    にしても今年の日本シリーズ観ていて思ったけど中嶋監督はマスクしてるからかもしれないけど、ほんと無愛想で、とっつきにくそうな監督なのに、実はコミニュケーションだったり公平な起用という点では名将だったんだな。来年から吉田がメジャーに行ってしまうし由伸だってその後行きそうなんだろうけど、加藤さんという人が作った世代の流れが上手く継承されれば、このチーム、まだまだ勝つんだろうな。

  • 広島出身の私はカープ一色。パリーグ球団にはあまり思い入れはないが、カープと日本シリーズを戦った近鉄バファローズだけは気になる球団であった。「オリックスバファローズ」にいまだ慣れない。

  • イチロー選手を擁し頑張ろう神戸をスローガンに優勝を果たした1995年から、低迷の暗黒期、球界再編問題など歴史的な出来事などを経て、組織としての改革が実を結んで2021年のリーグ優勝するまでを、丹念な取材に基づいて書かれた傑作ノンフィクション。
    キャンプ地の移転や、スカウト改革など興味深い話が多かった。
    吉田正尚選手の指名に球団内部でも大反対があったことなど(身長が173センチと小柄だったり、当時の青学が東都の2部で目立つ活躍がなかったりしたことなどが反対の理由のようです)、今からすれば信じられない話もありました。
    確かに、甲子園で活躍したとかそういう選手のほうが評価が無難になって、スカウトも推薦しやすいのかもしれません。
    しかし、それでは単なるドラフト好きの野球ファンと一緒で、プロとしてのスカウティングとしては物足りないことは、言われてみれば納得です。
    長く染み付いた固定観念を取り払い、長期的な育成を視野に中央球界では無名だった宗選手、紅林選手、さらには山本由伸選手を将来性を買って指名し、その選手の自主性を重んじて育成をしていったことは、できるようで今まではできていなかったことです。
    選手の努力という側面もあるとは思いますが、強い組織を作るためにはどうすべきかを考えて実践された改革に基づく2021年のリーグ優勝、そして、それがまぐれではなかったことを証明した2022年の日本一だと思いました。

  • がんばろう神戸の優勝から最下位時代を越え、2021年優勝
    その軌跡が紹介されている。チーム経営がすばらしい。

  • グリーンスタジアム神戸で、田口・本西・イチローの外野守備を愛でた懐かしい日々。そんなオリックスが久々に強かった2021年。オリックス対ヤクルトの日本シリーズに感動したので、まんまとタイトル買い。

    「スカウト革命」「宗・吉田・山本」「キャンプ地移転 育成強化」の章以外は、今年の話じゃないやーーん。フロント、監督、コーチの変化をもっと読みたかった。
    それにしても他チームの改革記と比べると、一貫性がない感がどうしてもぬぐえない。スカウト改革をおこなった加藤さんも3年で退団している。オーナーの一言ですべてがひっくりかえる体質があるかぎりは、山本由伸がいる今の一過性の強さなのかなあと、かえってせつなくなった。

  • 勝ったぞ、優勝だぞというお祭り感のような色合いを期待されていた読者の方々にはひょっとしたら少々期待はずれの内容になるかもしれない。だから、優勝を機にまとめた著書ながらおそらく暗い歴史に言及していく方が長くなる。

    オリックスとは呼んでもバファローズとは言わない元ブルーウェーブ選手。

  • ●巡回ヘッドコーチに中垣氐を置く。プロ野球選手としての経験はない日本ハムでトレーナーとして活躍。ダルビッシュも積極的に取り入れた。
    ●走り込みは有酸素運動。野球のプレーには無酸素運動が必要。日本ハムには無駄なランニングがなかったそうだ。
    ●多数のタイトルホルダー。強いはずなのになぜか勝てない。そんな時代が続いた。
    ●1994年。一番イチロー385、二番福良が301。
    ●野茂、長谷川、吉井、田口、仰木監督の時代の選手が目立つ。
    ●アスレチックスのマネーボール。四死球や出塁率などのデータを利用した新理論。
    ●選手一人当たりのコストは年俸以外で約1千万

  • 仰木監督の日本一から下位に低迷してからの数年後を見据えた組織改革。コロナによる変革期をむかえる現代の企業の在り方にも共通する感じがしました。
    熱狂的オリックスファンではなく、プロ野球好きな自分が読んでも楽しめました。

  • 我々プロ野球ファンよりもずっと近くでチームを見守ってきた担当記者による著作。
    知ろうとしたところで知ることが出来なかった情報が満載。読めてよかった!

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著者プロフィール

スポーツジャーナリスト

「2021年 『稼ぐ!プロ野球 新時代のファンビジネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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