IoTと日本のアーキテクチャー戦略 (光文社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334046217

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  • アーキテクチャとは、システムを考えるためのフレームワーク。

    システムは、全体として何を実現したいのか。
    システムをどのようなサブシステムに分けるのか(モジュール化)、または分けないのか(非モジュール化)。
    サブシステム間のインターフェースをどう定義するのか(それぞれのインプット、アウトプット)。

    このフレームは、モノの設計だけではなく、
    ビジネスを構想するうえでも使うことができる。

    鉄道を例にとれば、
    インフラ、車両、運行管理というサブシステム(レイヤー)が存在する。
    全体の目的を達成するために、それぞれがどのように連携すべきか。インターフェースとして何を渡すのか。

    このフレームワークをもって、IoTの世界も眺めてみよう、いう趣旨の本。


    製造業について語るには、理系バックグラウンドの人が良い。
    唯一抜けている視点として、
    システム全体の目的設定と、
    その結果として企業価値が向上したか、だろうか。

  • アーキテクチャやモジュール化の基本的な考え方について、トヨタやダイキン、ファナック等の例を基に説明されており、分かりやすい。モジュールをどのように設定するかがキモと述べられているが、着目すべき観点や視点についても述べられているとよかった。ただ、ケースバイケースとなるところもあるので一概の説明や、企業秘密もあるなかでの説明は難しいと思われるが、著者の想定でもよいので、参考となる内容があるとよかった。

  • 結果論としてはよくわかるが、モジュール化のアーキテクチャーは創業期の偶然を含むもの。

    ・アーキテクチャー:全体構造の中で分割の仕方とインターフェースに着眼する概念

  • 東2法経図・6F開架:B1/10/1214/K

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著者プロフィール

1959年,札幌市生まれ。1983年京都大学理学部卒業後,ファナック株式会社,笹川平和財団,香川大学教授を経て,2011年4月から東北大学大学院経済学研究科教授。「イノベーション論」担当。
筑波大学大学院経営・政策科学研究科修士課程修了(MBA)
東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 博士課程修了(学術博士)

「2015年 『「モジュール化」対「すり合わせ」―日本の産業構造のゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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