90歳までに使い切る お金の賢い減らし方 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334046552

感想・レビュー・書評

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  • 【ゼロで死ぬ】
    日本は年金制度が充実しているので、厚生年金をもらえる人であれば、75歳まで繰り下げ受給を行い、75歳でお金を使い切れば「ゼロ」で死ぬことができます。

    節約、節約をして死ぬときに資産が1億円あっても意味がありません。

    健康寿命が75歳ぐらいですから、体のいろいろな部分に支障をきたしてくるので、75歳を過ぎると、人は動かなくなりたいしてお金を使わなくなります。

    75歳でお金を使い切るということは理に適っています。

    最後は仕事(仕える事ではなく、100%裁量権がある事)を趣味にして生きることがベストです。

  • 要は、年金を月20 万近くもらえるのであれば90歳の時までに資産をほぼ使っていても生活できるよ。ということ。死ぬ前が1番資産を持っているというパターンが多い。生きてる内健康な内に自分が楽しいと思えることにお金を使おう!仕事を道楽に。努力の娯楽化が大事。

    人からどう見られているかにお金を使うよりも、自分がどれぐらい楽しいかにお金を使った方が良いと思う。

    篠田桃紅さん「人は用だけを済ませて生きていると真実を見落としてしまう。真実は暇膜の間にあると近松門左衛門が言っていたように求めているところにありません。しかし、どこかにある。雑談や衝動会など無駄なことを無駄だと思わないほうがいいと思っている。」

    出口治明さん「人は賢くなる方法は人・本・旅に尽きる」旅は計画、最中、思い出の3つの楽しみがある。

    自分が鍛錬して身につけたものは自分の物で決して奪われることがない一生の宝。しかしその宝は分かち与えるほどに輝きが増すものだ。

  • 近年、お金を少しでも増やすことに関心が集まっていますが、今一度立ち止まって、自分自身が有意義と思えることにお金をどんどん使っていったり、人に投資をしていきましょうという著者の主張には、ハッとさせられるものがありました。

    なぜなら、自分自身にとって有意義なお金の使い方だな~とは思いながらも、資産が減少してしまうとの思いから躊躇し、その一歩を踏み出せていないことがいくらでもあるからです。

    また、本書ですごく気づきを得られたのが、「寄付」についての考え方でした。
    寄付をした場合には、確定申告をする時に寄付金控除を受けることができ、私もふるさと納税を毎年行っているので、当然、寄付金控除を受けています。
    ですが、寄付金控除を受けることにより、「国に税金の使い道を指定できる」との著者の考えは全くなかったので、目から鱗が落ちる思いがしました。

    今年の正月に発生した能登半島地震で受けた被害の復興のため、また、被災者の支援のため、妻と二人で話し合い、負担限度額を超えて寄付をすることにしました。
    自己満足でもいいじゃないか。そんな著者の声にも押されながら。

    令和6年1月1日に著者は闘病の末、お亡くなりになりました。
    著者のご冥福をお祈り申し上げます。

  • お金の減らし方。そもそも、お金とは?お金は目的ではなく、道具。この思考が難しい。そんな中、もう50で、この役職なら、そんなに会社の顔色見なくてもいー、という言葉、腹落ちした。自分のために生きるため、お金を使っていきたい。

  • 消費だけがお金を遣っているのではなく、預金や投資、寄付も経済を回していると書かれている。
    消費しない人を守銭奴呼ばわりする人に伝えたい。

    「職業の道楽化、努力の娯楽化」…できている人は羨ましいな。いつか、そんな仕事ができるかな。

  • 人生の宝もの=経験にお金を使いなさいとの指摘は、そのとおり!と首肯しました。
    お金の取崩し方についての言及ないのは残念。

  • 2023年15冊目。満足度★★★★☆

    若い層を中心に、お金を増やすことに注力している人がいる一方で、高齢者中心に一定の資産を形成した人も多い

    にもかかわらず、いつまでも「老後の心配」ばかりして、有意義なお金の使い方をせず、気がついたら「あの世」に行っていた・・・・そんな人生を私は送りたくない

    本書は、そんな後悔をしたくない人のために「楽しく」お金を「減らす」ための考え方が書かれている

    その他「お金全般」の蘊蓄も散りばめられており、楽しく読めた

  • DIE WITH ZEROの日本版のような書籍。
    しかし上記著書で説明されていたような、具体的な減らし方やそのタイミング、資産シミュレーション等は盛り込まれておらず、その一歩手前の''導入的書籍‘’のような印象。

    とはいえ本質としてはDWZと同じで、『いましかできない体験にお金を使って思い出の複利効果で幸せに生きろ』ということだ。

    あらためてお金は手段であることを認識した。
    お金を稼ぐ方法ばかりを考えるのではなく、お金の使い方も意識して、『死ぬ時が人生でいちばんお金持ち』という状態にならないようにしていきたい。

    林学者であり造園家の本田静六がといた職業の道楽化が達成できれば、やはりかなり幸福感が高いのだろう。

  • 物ではなく事にお金を使い死ぬまでに使い切る.
    お金を増やすことばかりもてはやされる世の中,使うことのメリットを教えてくれる.旅行とか寄付とか投資とかわかるけれど,もう少し具体的に細かく切り込んで,実際の方法を教えて欲しかった.あまりに一般的なお話.

  • お金に余裕がある人生とない人生。どちらがよいかと聞かれたら、誰もが前者を選ぶだろう。しかし、「お金持ちになりたい」と公言すると冷たい視線を向けられる。一般にお金は汚いものだと考えられる。何故だろうか。それは、大半は大金を稼げないからである。低所得者は、所得が低い状態を惨めに思わないように、その状態に価値を見出してきた。ニーチェの言葉を借りれば、弱者のルサンチマン(恨み、妬み)が、お金持ちに対して悪印象をもたらしている。

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著者プロフィール

経済コラムニスト/㈱オフィス・リベルタス代表
1952年、大阪府生まれ。大手証券会社で個人資産運用業務や企業年金制度のコンサルティングなどに従事。定年まで勤務し、2012年に独立後は、「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるように支援する」という理念のもと、資産運用やライフプランニングに関する講演・研修・執筆活動を行なっている。『定年前、しなくていい5つのこと』『お金の賢い減らし方』(ともに光文社新書)、『知らないと損する年金の真実』(ワニブックスPLUS新書)など、著書多数。

「2023年 『50歳からやってはいけないお金のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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