- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334101589
作品紹介・あらすじ
高校生の原川光がタイムマシンでやって来た“三十年後の俺”と語り合う「三十年後の俺」(表題作)、イロモノ候補かと思われたサタン橋爪率いる「悪魔党」が見る間に「悪魔運動」で世界を席巻する「比例区は『悪魔』と書くのだ、人間ども」など。『逆転美人』で作家としての地位を揺るぎないものに確立した、元お笑い芸人の著者が繰り出す、あの手この手の短編&ショートショート全12編。解説は書店員芸人のカモシダせぶん氏。
感想・レビュー・書評
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さらっと読める小ネタ集な感じ。とは言っても一個一個のネタが凝ってるし、手を変え品を変えなので飽きが来ない。隙間時間で一話読めてしまうのもお手軽。その中でも短編は読ませる話が多く、単行本時のタイトルだった「比例区は「悪魔」と書くのだ、人間ども」は風刺も強め、文庫版タイトルの「三十年後の俺」は良いアイディアで良い話。藤崎翔、こういうネタまだまだ持ってそう。
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6作+ショートショートからなる短編小説
所々にクスッとしたり世界観が独特で、どんな人が書いているのだろうと思ったら、お笑いタレントの人が書いた作品ということを後書きで知りました。
個人的には伝説のピッチャーの話がウケました。
ヤクザから野球の八百長を命令されて、すべて反対の結果になる。本人が一生懸命なので思わず、笑ってしまいました。
30年後の俺のオチは良く練られてるなと思うけど、良く考えてみると、悲しいオチ。
また、読んでみたい作家さんの一冊でした。 -
表題作が非常に良かった。気持ちが少し暖かくなる。
悪魔の話も結構好き。 -
楽しいショートショート
表題作が良かったな。スラップスティックもあるけど、オチにいろんな工夫を加えてる作者さんの努力というか頭ひねってる様子が浮かぶような物語だったね。 -
お笑い芸人出身の作者とのことで、なるほどと思う。短編の中に漫才のボケツッコミの応酬のような息もつかせぬ畳みかけが繰り広げられる。どれも小気味良い展開だが、特に表題作には感動と爽やかな読後感があった。
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ショートショート苦手かも…と思ったんたけど、読んでくうちにだんだんハマっていきました。
最後のお話とシンデレラアップデートが特にすき -
世にも…のような世界観のお話が多く、
面白かった。
悪魔政党の話や、表題作が印象的。 -
星新一や藤子F先生チックでありながら、著者らしいユーモアが光るショートショート集。神の世知辛い世界を描く「金の斧 銀の斧」、価値観が反転した「貴様」、もしもシンデレラが結婚を望んでいたわけではなかったら…を描いた「シンデレラ・アップデート」、炎上ひとつで謹慎を命じられる昨今の芸能界への痛切な皮肉を含んだ「未来の芸能界」が面白かった。