回廊亭殺人事件 (光文社文庫 ひ 6-6)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334719685

感想・レビュー・書評

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  • 妻子のいない大富豪が死んだ。
    彼の遺した財産の相続を決める遺言状の発表の為に親族は「回廊亭」という旅館に集まる。
    そこには親族ではない招待客も一人いたのだが、実は彼女にはとある野望があったのだった……。


    という訳であらすじを読んだだけでも二時間ドラマ感凄いな!と思ったら本当にドラマ化されているらしくて驚きました。
    ちなみにそのドラマの方に私の好きな俳優さんが出演しているという情報を入手したので役名を調べたら見事に死ぬ役でした、うん辛い。


    うーん、ストーリー自体は面白いんですけどちょっと前半が時間軸変わりすぎて追いつくのが大変でしたね。章ごとに区切ってはあるけどいきなり色んな人の名前は出てくるし「あれ?この人死んだんじゃ???」みたいな事もちょこちょこ起こったりして。
    まぁ私が把握しきれないだけだろと言われてしまったらそれまでなのですが。
    でもあんなに登場人物必要だった?
    ある種クローズド・サークル的な面もあるのでこう……誰が誰で誰とどんな関係っていうのが掴みにくくて……一族だからほぼ苗字も同じだしね……。


    そして最後はもはやミステリー通り越してホラーでしたね……怖っわ、めちゃくちゃに怖っわ。
    何だろう、この犯人関わった相手が悪かったですよね……多分彼女に関わらなければ上手くいったと思うんだけどこればっかりはねぇ……。
    ヤベェ奴って上には上がいるんだなぁと言うことを実感しましたね。


    うん、やっぱ生きてる人間が一番怖いわ。

  • 東野圭吾作品・二つ目。

    巻頭に回廊亭の図面が載っている。
    このタイプのミステリー好き。

    回廊亭の部屋をイメージしながら
    莫大な遺産相続を前にする
    複雑な一ヶ原家の人々の描写を味わう。

    主人公の心情が少しずつ明かされていく。
    過去の心中事件を解き明かす過程で
    また殺人が起きる。

    自分を陥れたのは誰か
    復讐すべき相手は誰なのか。
    登場人物一人ひとりを疑いながら読み進める。

    読後感はやはり…。
    人間の醜さが必ず描かれるのは
    東野圭吾さんの作風なのかな?

    次の作品を読んでみよう。

  • 初期の東野圭吾はこのような謎解きものばかりでした。これは案外とわかりやすいもので、七割がた予想が当たっていました。まさに暇つぶし用であって、それ以上のものではない本です。

  •  恋人を殺され、自分も殺されかけた主人公が老婆に変装して真相を暴くというお話。アガサクリスティのような雰囲気を纏わせつつ、主人公が探偵役兼犯人役であると倒叙ものの要素と本作の目玉である叙述トリック(女かと思いきや男だった。)がオーソドックスながら丁寧に描写されていた。またラストの場面で「主人公が愛したのは幻というか、主人公自身の理想だったのでは?」と思った。

  • 長時間近くにいて、変装に、しかも30代が60代にという無理やり感のある変装に果たして気づかないのか、という疑問は終始ありました…最後まで誰にも気付かれないというめちゃくちゃな展開がなくてよかったです笑
    ですが、変装がいつバレるかみたいなスリルも、この作品の緊張感を高めているものの一つだとは思うので、「いやさすがに無理があるだろ笑」というツッコミも含めて楽しく読めました。

  • 主人公は、ある旅館での火事で恋人を失った。警察は心中事件という結論を出したが、内容は全然間違っていた。恋人は、殺された。主人公は復讐を心に決め、自分を自殺したことにして復讐の時を待つことにした。
    火事があった日に旅館に宿泊していた一族の主人が息を引き取り、その相続手続きで再度旅館に集まることになった。主人公は、一族の関係者である老人の死を利用し、犯人を探すために老婆に化けて一族に紛れ込む。さらに、遺書というトラップを仕掛け、真犯人の捜索を始める。
    火事の真相はどのようなものなのか。そして犯人は誰なのか。

    主人公が「変装」した状態でストーリーが進んでいくが、オチに「変装」というキーワードに絡めてくるあたり、おもしろいです。

  • 三十代の女性が六十代の女性になりすますというだけでも、ばれやしないかとドキドキします。一人称で語られる分、どうしても肩入れしてしまうので尚更です。そのハラハラ感だけで読んでしまったという印象です。主人公の復讐の気持ちは分かりますが、結局若い男に騙されただけという後味の悪さが残り、そこに至るまでの共感がありません。それに、どうも東野さんの恋愛描写がしっくりこないというか、気恥ずかしいというか…。何となく全てが不完全に終わったような満たされない気持ちが残りました。

  • ん・・・ちょっと無理すぎるのでは?というのが正直なところの感想。
    でも最期のまとめ方はよかったですね~。設定も館モノに近いものがあるし好きな雰囲気なのです。
    でも、最初に書きましたが無理すぎる設定、32歳の女性がメイクなどで70歳近くのおばあさんになるのはね・・・・。
    そばで見ると絶対ばれるでしょ~。でもばれずに事件は進んでいくし。
    これさえなければどうどうと私からもオススメ作品として書くことができるのですが。
    東野作品にはちょっと辛い私。いい作品はすごくいいのに、ちょっと極端な感じがします。

  • 30過ぎの女性が70過ぎのおばあさんに変装というのは、正直無理があると思いました。ハリウッドの特殊メイク並みの技術を持っていれば分かりませんが(笑)。
    真相は意外でしたが、これでは犯人当てとしての面白みはありません。アンフェアと言われても仕方がないかなと思いました。

  • 東野圭吾のべたべたな推理小説。
    今から20年前に発表された小説で、そのプロットがいかにも昔のかつ古典的な推理小説といった感じ。
    2時間物のドラマっぽい作品です。

    遺産相続の遺言状を公開するとのことで集められた回廊亭で、復讐を企てる主人公の女性が、真相を明らかにしていく物語です。(いかにも2時間ドラマっぽい)
    すごいのはこの主人公が老婆に変装しているということ。30代の主人公が70代の老婆に変装って、本当にそんなの出来るの?すぐばれるんじゃないの?いくらなんでも無理なのでは?っと思ってしまいます。

    そんな彼女の復讐と回廊亭でおきた殺人事件の真相を探る本物語は楽しく読み進めることが出来ました。
    主人公の変装も警察によって、徐々にほころびが見え始め、心理的に追い詰められながらも、なんとか復讐を果たすべく、彼女自身が殺人事件の真相を追っていくところはとてもハラハラします。
    そして、最後の最後で明かされる真相には、そうくるか...っとなりました。

    東野圭吾らしいミスリードを誘うトリックでした。こういうのを叙述トリックというそうですが、今回のはちょっと無理があるのでは(笑)
    まぁ、いずれにしても、東野圭吾っぽくて好きです。

    こういった場合、2時間ドラマでは表現できないのでは?と思うのですが、なんとドラマになっているんですね。DVDボックスで売られています。
    常盤貴子が主人公だと思いますがジローはだれなんだろ..

    ということで、古典的な推理小説という感じでしたが、当然、なぞもトリックも見破ることができず、東野圭吾にいつものようにだまされて、結果楽しい物語りでした。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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