山田風太郎ミステリー傑作選 4 悽愴篇 (光文社文庫 や 23-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (679ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334731830

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  • 家庭教師先の教え子に知らず知らず恋をし、彼女の幸せのため、密かに殺人を犯した脇坂。

    しかし、彼女はそんなことはつゆ知らず、4年後自分の結婚式に彼を招待した…。

    しかも彼の犯行は公金横領犯の速水に目撃されていた。脇坂の罪を黙っている代わりに速水が出所する時まで1500万円の秘匿を約束させられ…。酒場の女にも相手にされず、寂しく破れかぶれになった脇坂は3年後に命を絶つ覚悟の上でその金を使い果たす、ある計画を立てる。

    美しく魅力的な女たちと契約し、半年という期間限定の花嫁とする。生活費は月30万円(元の脇坂の月給が3万円とあるので、当時にするとかなり豪勢なようだ)。

    ヤクザの情婦、バーのママ、真面目な大学生、未亡人、女医、売春婦。

    処女や脇坂の初恋の相手が残酷なのに比べ、他の女たちは最後に彼への愛を見せたが脇坂に逃げられ…。皮肉だね。

  • サスペンス中心だが、前巻よりさらに救いなし。ニヒリストの本領発揮。表題作の無情なラストは作者ならでは。

  • この装丁ではなかったんですがとりあえず。
    ある男が5人の女性と様々なプレイを楽しむ本っていっても多分間違いじゃないと思うんですが、もうね、この最後のどんでん返しが「うわーっ」て感じですよね。
    自分のことじゃないのにものすごい悔しい。バカだなぁ、人間はバカだ。
    個人的に最後のマリちゃんが好きです。

  • 我が愛しの妻よだけ再読した。

  •  読了。

  • 「30人の3時間」「新かぐや姫」が面白かった。「30人〜」は終わり方がおもしろすぎる。ここまで来てそうくるか!と、うん。
    この本の解説も良かった。

  • 個人的には、「女死刑囚」が一番好き。

  • このシリーズの中では一番好みかも。

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著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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