- Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334743345
感想・レビュー・書評
-
全編に渡ってくすんだ色彩をイメージさせるストーリーと語り口だった。ただしラストシーンだけは別。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冒頭の「人を殺しに走った」という一文で、どう展開するのかとドキドキした割には、
次々と肩透かしを食らった感じでした。
この、冒頭の話になるまで、主人公のわたしが辿った軌跡が反芻されるのですが、
ちょっとダレてしまいます。
しかも、この主人公が、うだうだした感じで、はっきりしないし……
年代が8年ぐらい行ったり来たりしています。
佐藤正午は、競輪が好きなのでしょうか?よく競輪の話がでてきます。 -
「その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。」衝撃的な文で始まるこの物語は、ミステリーではありません。
小学校の教師の鴨川が、ある女性の事を思い出し語った小説です。現在起きてる出来事。過去の出来事をつぶさに細かく書かれてます。
当時、鴨川には、婚約者がいた。同僚の笠松先生だった。ある日家出した、少女を迎えるために駅のバス停に迎えに行くとある女性と出会った。遠沢と言う看護婦だった。二人は、恋に落ちた。婚約者と会うのをさけ婚約は、自然消滅。そして、彼女には危険な愛人がいた。愛人を殺そうと二人は、計画したのだが・・・。
主要の本線は、とっても面白く出来てます。が、やはり寄り道が多くちょっと苦手ですねここら辺は、好みかな? -
「彼女」がどの彼女か明言されなかったり、現在がいつのまにか過去の話になったりするので、最初はちょっと読みにくかった。でも何度か読み返すうちにそういう部分が好きになった。シーンごとの情景や心情の描写が細かすぎるようなきもする。終わりごろの「めい」の一言が印象的。
-
小学校教師が一人の女性に出会い
人生が大きく傾くときを描いた作品