遺品 (光文社文庫 わ 10-11)

著者 :
  • 光文社
3.19
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本棚登録 : 208
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748326

作品紹介・あらすじ

失業中の学芸員のわたしに、金沢のホテルの仕事が舞い込んだ。伝説的女優にして作家の曾根繭子が最後の時を過ごし、自殺した場所。彼女のパトロンだったホテルの創業者は、繭子にまつわる膨大なコレクションを遺していた。その整理を進めるわたしは、彼の歪んだ情熱に狂気じみたものを感じていく。やがて起こる数々の怪異。繭子の呪い?それとも…。長編ホラー。

感想・レビュー・書評

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  • '21年1月25日、読了。七海さんの小説、5冊目。

    うーん…終盤までは、面白く読みましたが…なんだかあまりホラーに感じなかったなぁ。最後のオチ?も、何かの米映画で観たような…。でも、結末までは、とても面白かったです。

    あと、表紙のイラストが、小説のイメージと合っていないような。「葉村晶」シリーズと同じ作家さんなのかな?ほのぼのしてて、好きですが。

    「葉村晶」シリーズに、戻ろっと。

  • なんですかこれ?意味不明!
    6/3/19

  • ホラーというよりサスペンス。ホラー作品が苦手な私でも楽しめた。もし続編があるなら、タケシのところに帰れるといいな。

  • 若竹さんの描くホラー。若竹さんの小説ではよくある気の強い女性が主人公。会話や描写などは相変わらず秀逸。偏執的で歪んだ愛情が怖かった。でもホラーという意味での恐怖はなかったかな。少しオカルトチックにも振れて、最後は意外なファンタジー要素の結末。でもそのファンタジーが少し切なかった。主人公はそれで幸せなのかな。

  • 自殺した往年の女優の遺品を展示して旅館を盛り返そうという
    話に乗って、失業中のわたしは、数々の謎の出来事と
    数々の事件に巻き込まれていく。

    果たして真実は、そしてわたしが行き着いた先は。

  • 【あらすじ】
    失業中の学芸員のわたしに、金沢のホテルの仕事が舞い込んだ。伝説的女優にして作家の曾根繭子が最後の時を過ごし、自殺した場所。彼女のパトロンだったホテルの創業者は、繭子にまつわる膨大なコレクションを遺していた。その整理を進めるわたしは、彼の歪んだ情熱に狂気じみたものを感じていく。やがて起こる数々の怪異。繭子の呪い?それとも…。長編ホラー。

    【感想】

  • 女優で作家の曾根繭子のコレクションを整理するために雇われた、私。私が来てから次々と起こる怪異。おどろおどろしいホラーではなく、なんとなくゾッとする、ミステリ調。私好みのホラー!

  • ずっと読んでみたかったのだが、ようやく読めた。(ホラーだけど。)

    冒頭から不吉な予感はしたがやっぱりか!!!という展開だったけど、まあおもしろかった。
    ラストはちょっと後味悪い。

  • 終盤の展開は驚きの連続でした。ホラー小説らしく、ぞっとするような描写があり、最後まで飽きずに読めました。ラストの部分を読むと、主人公はやはり繭子に憑かれていたのかな~と思えます。終わり方もホラー映画のような後味の悪さで個人的には好きです。

  • しがない博物館司書が大学時代の同級生に頼まれて、地方の老舗高級旅館の資料を整理することに。その整理の品は一世風靡した今は亡き女優の縁の品。当主が集めていたのだ。膨大な数の資料を前に主人公はモクモクと整理していくのだが、旅館の周りで奇怪なことが起こりだして…。
    この人の作品は、ラストが何故そうなっちゃうの?と理不尽とまではいかないまでも『やるせなさ』感が強い。この作品もそう。ホラーだからか、結局逃れられない恐怖が来る。

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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