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- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334748500
感想・レビュー・書評
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とある事情で60年もの間未発表だった『地獄篇三部作』。その事情を揶揄する内容でもあるが真相はアホらしく下らない。あからさまに相次ぐパロディで喜劇を繰り出す。文芸ジャーナリズムをばっさり切り裂くという正攻法によらず、手のひらで転がし遊んでいる。痛快だ。が、作中作「白日の序曲」主人公の利己主義な似非虚無主義には反吐がでる。これほどまで寄り添えぬ主人公というのも稀だ。戦争の落とし子か、救いない凋落の無限地獄。通して奇怪でユニーク、取っ付けた構成は読者を欺かんばかり。巻末の大西巨人インタビューさえも本文かと疑った
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