生きているのはひまつぶし (光文社文庫 ふ 22-1)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748609

感想・レビュー・書評

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  • 実のところ私は生きることにおいて暇つぶしだとは思っておらず、かと言って何か意味を成すかと問われればそんなことも思っておらず、どっちつかずわけわからん状態にいるのが現状であるのだけれど、こう一冊を読みきってみるとあっちゃこっちゃ向いてる矢印とか言葉は違えど(むしろ反感もあったりもする)、終着点は同じであり、折角生きているのだもの楽しもうという所に落ち着く。つまり私には、ひまつぶしだときっぱり言いきることが出来る、度胸がないのだよね。

  • ファンキーな表紙だな!「楢山節考」を大学生のとき読んだのだった。ちょっと他にいないタイプの物書きさん。浮ついた気持ちを地につけるためにはときどきこういうのが必要になる。数年前は、どこまで本気で言ってんのかわかんないとこが魅力と思っていたのだが、今は、たしかにそういう面もあるけど、むしろやっぱり恐ろしく率直で迷いのない、しごくまっとうな語りが自然に出てくるところが、いいなあと思う。

  • 欲しい本。
    新聞広告によると「”死ぬまではずーっと青春の暇つぶし"という著者の逆説的人生案内。」ということです。

    青春かどうかはわからないけど、ヒマツブシってとこは同感。

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著者プロフィール

大正三年(一九一四)、山梨県に生まれる。旧制日川中学校を卒業。中学生のころからギターに熱中、のちにリサイタルをしばしば開いた。昭和三十一年、「楢山節考」で第一回中央公論新人賞を受賞。『中央公論』三十五年十二月号に発表した「風流夢譚」により翌年二月、事件が起こり、以後、放浪生活に入った。四十年、埼玉県にラブミー農場を、四十六年、東京下町に今川焼屋を、五十一年には団子屋を開業して話題となる。五十六年『みちのくの人形たち』により谷崎潤一郎賞を受賞。他に『笛吹川』『甲州子守唄』『庶民烈伝』など著書多数。六十二年(一九八七)八月没。

「2018年 『書かなければよかったのに日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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