- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334748968
感想・レビュー・書評
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冒頭に綴られた不幸な交通事故。
それに関わったバーテンダーの不思議な出来事。
ミステリーとホラーが融合された作品でした。
事故の謎。失われた記憶。謎の女。そして真相。
読むほど深入りしてしまう。面白い作品でした。
終わり方もこの作品に相応しい結末だとも思いました。
ラスト、少しエグイ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ダイイング・アイ」東野圭吾 さん
1.購読動機
まとまった休みがあるときは、お馴染みの作家さんを手に取ります。伊坂幸太郎さん、原田マハさん、東野圭吾さん、石田衣良さんらです。
2.タイトル『ダイイング・アイ。』
和訳すると「亡くなりそうな方の視線」となるでしょうか?
物語の始まりは、主人公の乗用車が交通事故を引き起こすシーンから始まります。
3.読み終えて
ブクログをみると、東野圭吾さんファンでも評価が分かれる作品のようです。
テーマ
①交通事故。
法律の下における加害者の罪状と被害者遺族側の
気持ちとの開き
②自己を優先する人間の性。
富、名誉がある人間の誤った判断と基準。
③人間に平等に与えられた時間。
時間を何に投資するのか?消費するのか?
はたまた浪費するのか?
浪費しつづけた人間の末路とは?
4.本書より
「ひとりの人間がもってる時間には限りがある。
若いころの一時間と歳を重ねてからの
一時間では価値が違う。」
「俺はいま、自分が持っている時間を一秒たりとも
無駄にしたくない。」
#東野圭吾 さん 好きな人と繋がりたい
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2004年初版。映像化作品を既に観てしまっていました。昔、角川のキャッチフレーズに「読んでから観るか、観てから読むか」と言うのがあったように思います。読んでみて思ったのは映像化作品が原作に比較的忠実に作られていること。ストーリーの流れを知っていて読んでいるので、せっかくの小説を楽しみきれませんでした。普通に読んだとしたら、面白いストーリー展開、ドンデン返し。上質のミステリーサスペンス作品です。著者の作品は、ハズレないなあと改めて思います。読んでから観るべきでした。
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>読んでから観るべき
なかなかレンタル出来なかったので、自分は原作が先、映像が後だったんですけど。
自分としては、この話はドラマを先に見...>読んでから観るべき
なかなかレンタル出来なかったので、自分は原作が先、映像が後だったんですけど。
自分としては、この話はドラマを先に見た方がいいように思いました。
ていうのは、このドラマって、原作に欠けている部分を巧く映像で補っているように思うんです。
逆に言えば、原作はそれがないから、サスペンスにしても、ホラーにしても、どこか中途半端な話に感じてしまうって言ったらいいですかね。
ま、いずれにしても楽しみました。
ありがとうございます。2021/11/13 -
そうですか。先程の私のコメントとテレコになってしまいましたね。本ぷらさんのおっしゃるとも、さもありなんですね。ドラマには原作をわかりやすくし...そうですか。先程の私のコメントとテレコになってしまいましたね。本ぷらさんのおっしゃるとも、さもありなんですね。ドラマには原作をわかりやすくしてくれる部分も多々あったような気もします。ありがとうございます。2021/11/13
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めっちゃ怖かった…
夜中に読むんじゃなかった、と少し後悔
いつの時代も怨念は女なんだよなぁ
女性だからこそ怖さが増すような。
(だいたい幽霊って髪の長い女だしね)
でも私は面白く読めたし、いろんな謎がうまく重なって気がつけば物語に入り込んでいた
ホラーやけど、現実感があったから余計恐怖を感じたわ
やっぱり東野圭吾はうまいな、と思った。
個人的にはけっこう好きな作品だった。
でも昼間に読むのをおススメします…
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一つの交通事故から物語が始まり、断片的な記憶喪失の主人公が少しずつ真相に近づいていく。
誰を信じたら良いのか?
事の真相は何だったのか?と小説の世界にどんどん引き込まれて行く。
最後の最後まで読み応えがあります! -
夫の本棚から借りて読んだ本。
交通事故の被害者と加害者による物語。
過失がなければ加害者の刑はそんなに重くならないという、筆者が感じている社会的問題がテーマになっていてそのあたりは面白かった。
文章も巧みで、続きが気になって1日で読んでしまった。
ただストーリーはあんまり好みではなかったかな。特に後半にかけて催眠術が出てきたりして、現実離れしていった印象だった。
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読み切るのに、すごく時間がかかった。
ダイイング・アイ、死にゆく者の目、という意味だろうか。
交通事故で命を落とした被害者が浮かばれない、というのは本当にそう思う。
危険運転ではなく、死亡したのが1人なら、加害者が実刑になることはほぼない。
まさに、万引き事件の量刑相場と、そう変わらないのだ。
分かってはいることだけど、東野圭吾さんの文章で表現されると説得力があるなぁと思った。
この本の事件については、同居する恋人が失踪したり、謎めいているものの、カラクリが分かってしまうと、途端に安く感じてしまったなぁ。
内容は、東野圭吾さんにしては珍しく性的描写多めでハードボイルドなような、霊的ホラーなような。
主人公が事故の記憶を失った、というところから「変身」のような話になるのかな?と期待したりもしたんだけど、それは違いました。 -
序盤は謎が晴れずにモヤモヤとした、終盤にかけてゾクゾクとする感覚があった。
そして最後の一文で、主人公と同じように全身にブワッと鳥肌が立つ感覚を覚えた。
続きが気になり、ページを捲る手が止まらない一冊だった。